では、続きです。
「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」の目論見書を見ながら詳細内容を確認していきましょう。
【P6】
【信託期間】
この期間は重要です。このファンドは無期限となっているので、問題はありません。
つみたてNISAの現行の決まりだと、信託期間20年以上ないとそもそも金融庁につみたてNISAの銘柄として認められません。
アクティブファンドだと10年とか期間を区切る場合が多いです。ただ、10年経ったら必ず終了というわけではありません。終了できる選択肢がファンド側にあるということです。
【繰上償還】
これも重要です。受益権の口数が5億口下回ると繰上償還になる場合があります。
基準価格(1万口あたり)が15,654円なので、1口の価格に直すと1.5654円
現在の総口数は、597.1億円➗1.5654円=約381億口
10億口をはるかに上回っているので問題はないです。
【決算日、収益分配】
年1回決算であり、この決算に基づいて年1回の分配金が支払われます。
ちなみに、毎月分配の銘柄の場合、毎月決算を行なっています。
【信託金の限度額】
純資産総額の限度額が5,000億円までとなっており、これを超えることはできません。2,022年5月時点では597億円なので、まだ余裕があります。
【P7】
【購入手数料】
ありません。つみたてNISA銘柄は購入手数料なしが条件です。(ノーロード)
ちなみに、アクティブファンドだと、購入時に2〜3%かかります。
【信託財産留保額】
ありません。これは簡単にいうと、解約の時に支払う費用です。
【運用管理費用(信託報酬)】
信託報酬は毎日計上され、基準価格から差し引かれます。
以下は各社の取り分です。
・委託会社(SBIアセット)0.022%
・販売会社(SBI証券)0.022%
・受託会社(りそな銀行)0.018%
計0.062%(税抜) 税込だと、0.062%✖️1.1(消費税10%)=0.0682%
信託報酬:バンガード社のETF、ステート社のETFの信託報酬等0.042%程度+0.0682%=0.1102%程度
【その他の費用及び手数料】
信託報酬以外の費用。監査報酬や法定書類の作成・印刷、交付に係る費用など
監査報酬は年0.02%が上限です。
結局費用は、0.1102%+α かかる想定です。
ただ、直近の実際の経費率は、0.09%でした。
コストコントロールが優秀なファンドですね。
以上、3回にわたって「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」の目論見書を読み解いていきました。
参考になりましたでしょうか。