「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」の目論見書を読み解く③

では、続きです。

「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」の目論見書を見ながら詳細内容を確認していきましょう。

2022年12月末時点の目論見書のリンクはこちら 

目論見書

【P6】

【信託期間】

この期間は重要です。このファンドは無期限となっているので、問題はありません。

つみたてNISAの現行の決まりだと、信託期間20年以上ないとそもそも金融庁につみたてNISAの銘柄として認められません。

アクティブファンドだと10年とか期間を区切る場合が多いです。ただ、10年経ったら必ず終了というわけではありません。終了できる選択肢がファンド側にあるということです。

 

【繰上償還】

これも重要です。受益権の口数が5億口下回ると繰上償還になる場合があります。

基準価格(1万口あたり)が15,654円なので、1口の価格に直すと1.5654円

現在の総口数は、597.1億円➗1.5654円=約381億口

10億口をはるかに上回っているので問題はないです。

 

【決算日、収益分配】

年1回決算であり、この決算に基づいて年1回の分配金が支払われます。

ちなみに、毎月分配の銘柄の場合、毎月決算を行なっています。

 

【信託金の限度額】

純資産総額の限度額が5,000億円までとなっており、これを超えることはできません。2,022年5月時点では597億円なので、まだ余裕があります。

 

【P7】

【購入手数料】

ありません。つみたてNISA銘柄は購入手数料なしが条件です。(ノーロード)

ちなみに、アクティブファンドだと、購入時に2〜3%かかります。

 

【信託財産留保額】

ありません。これは簡単にいうと、解約の時に支払う費用です。

 

【運用管理費用(信託報酬)】

信託報酬は毎日計上され、基準価格から差し引かれます。

以下は各社の取り分です。

・委託会社(SBIアセット)0.022%

・販売会社(SBI証券)0.022%

・受託会社(りそな銀行)0.018%

計0.062%(税抜) 税込だと、0.062%✖️1.1(消費税10%)=0.0682%

信託報酬:バンガード社のETF、ステート社のETFの信託報酬等0.042%程度+0.0682%=0.1102%程度

 

【その他の費用及び手数料】

信託報酬以外の費用。監査報酬や法定書類の作成・印刷、交付に係る費用など

監査報酬は年0.02%が上限です。

 

結局費用は、0.1102%+α  かかる想定です。

ただ、直近の実際の経費率は、0.09%でした。

コストコントロールが優秀なファンドですね。

 

以上、3回にわたって「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」の目論見書を読み解いていきました。

参考になりましたでしょうか。