(出所:金融庁HP 2023年1月17日時点)
年率6%のリターンを目指すということで、つみたてNISA対象商品のインデックスファンド、特に海外株式型について紹介してきました。
つみたてNISA対象商品の中には、インデックスファンド以外にアクティブファンドもいくつか取扱があります。
今回はそのアクティブファンドについて、年率6%以上を目指せるものがあるかという視点で見ていきましょう。
まずは、最も可能性のありそうな海外型の株式です。
7つのファンドがありますが、そのうち、NYダウのインデックスに連動する3つはNYダウのインデックスファンドですので、これを除いた、4つのファンドについて比較します。
【比較表】
(出所:モーニングスター)
上の表はモーニングスターの つみたてNISA対象ファンド一覧 | モーニングスターで右端のチェックを入れて5つのファンドまで比較ができるので、その機能を使っています。
気になる項目から見ていきましょう。
アクティブファンドなので、まずは運用実績からチェックしていきましょう。
【トータルリターン】
3年、5年、10年のトータルリターン(年率)を見ると、どのファンドも6%以上で運用する可能性はありそうですね。
キャピタル世界株式ファンドがその中でも良さそうですね。
【シャープレシオ】
この指標は、アクティブファンドの運用力を見るのに重要な指標になります。
取ったリスクに対するリターンのパフォーマンスで効率的な運用ができたかという観点でファンドの運用力を比較します。
単純に数値が高ければ、効率的な運用ができたとみなします。
シャープ・レシオについては、以下のリンクで確認下さい。
シャープ・レシオとは?計算方法や見方を分かりやすく解説|フィデリティ証券
このシャープ・レシオ3年・5年で見ると、キャピタル世界株式ファンドが抜きん出ていますね。
【純資産】
どこも30億円以上の純資産があり、純資産の規模は問題ないと思います。
この純資産が少ないと、ファンドを閉じる可能性があるので、注意です。
【販売手数料】
フィデリティ欧州株ファンドのみ3.3%になっていますが、SBI証券などネット証券で購入すれば販売手数料は無料なので、気にする必要はありません。
【信託報酬及び経費率】
経費率で見て、セゾンとEXE-i の2銘柄が低くなっています。
この2つの運用スキームはファンド・オブ・ファンズ方式でバンガード社などのETFに投資しているファンドです。
自分で自ら運用しているわけではなく、ある意味運用はETFに横流ししているので、当然ながらコストが低くなります。
一方で、キャピタル世界株式ファンドは、キャピタル自社グループで調査し運用をしているようです。
よって、信託報酬、経費率は、少し高めになりますが、一般的なアクティブファンドは2%近い信託報酬がかかるので、それに比べればコストは低いと言えるでしょう。
【選択】
この4つの中から選択するとしたら、キャピタル世界株式ファンドを選択します。
ポイントはシャープレシオで運用効率が良く、コスト面でも特にネガティブポイントはないからです。
インデックスファンドの比較では、運用能力に差が出ませんので、コスト重視の見方になります。
アクティブファンドの比較では、運用能力をシャープレシオを使って確認し、コストよりこの運用能力を重視します。
次は海外の複合資産型のアクティブファンドをチェックしていきましょう。