これまでアクティブファンドの海外株式、海外複合資産型を比較してきましたが、その中で3つのファンドを選択しました。
以下、その3つのファンドとNYダウインデックス(NYダウ連動)を比較しています。
(出所:モーニングスター)
上の表はモーニングスターの つみたてNISA対象ファンド一覧 | モーニングスターで右端のチェックを入れて5つのファンドまで比較ができるので、その機能を使っています。
【トータルリターン】
NYダウインデックスの10年リターンがありませんが、NYダウ指数そのもの10年リターンは9.7%でした。
5年、10年リターンで見て、NYダウを上回る可能性があるのは、フィデリティだけのようです。
【シャープレシオ】
NYダウインデックスと遜色ないものは、フィデリティだけです。
【考察】
アクティブファンドの中での比較ということで、海外株式、海外複合資産型の銘柄を抽出して比較してきました。
海外複合資産型でアクティブなファンドを選択しても、6%以上の利回りを出し続けるというのはなかなか難しそうです。
アクティブファンドを選択するのであれば、海外株式の単一資産で運用するべきかと思います。
この表で言えば、フィデリティ・米国優良株・ファンドです。
NYダウインデックスは、30の企業の平均株価なので、インデックスファンドではあるものの、S&P500他の株式指数インデックスに比べ、少数企業に集中しているファンドになります。
これとフィデリティ・米国優良株・ファンドと比較してみても、アクティブファンドが3年〜5年の短中期的に、際立って優位に立つということではなさそうです。
10年のトータルリターンは、フィデリティ15.05%に対し、NYダウ9.7%と、アクティブファンドのフィデリティが優位に立っているので、長期的に運用しないとアクティブファンドとの差が出ないと言えるでしょう。
特に、これまでのような低金利化での株式の長期的な上昇相場では、アクティブファンドもインデックスファンドもそれほどパフォーマンスが変わりませんが、これから利上げ局面に入りますから、長期的にみてアクティブファンドの銘柄選択の良さが出ることでしょう。
長期的なつみたて投資を前提に、海外株式(特に米国集中)のアクティブファンドは選択肢としてありだと思います。