バビロンの大富豪の4つ目の知恵は、「財産を注意深く守る」でした。
その中での教訓が下記の①、②になります。
①お金にお金を稼がせる経験を十分に積んできた信頼できる人たちのアドバイスを仰ぐ
②元金の守り方をしっかり学ぶまでは、投資につぎ込むお金は少額にしておく
資産形成の種銭が100万円以上に増えてくると、まとまった金額での運用がしたくなります。
預金より少しでも良い運用ということで、債券や不動産に手を出したくなります。
円建ての債券だと、先日のソフトバンク社債で7年2.4%くらいです。
この利回りだと少し物足らないということで、憧れの大家さんを目指して不動産投資を始めたくなり、にわか勉強に取り組みます。
ここで、シェアハウス一棟、賃料30年保証、利回り8%の運用の話を聞きました。
投資資金は1億円ということで諦めてたところ、銀行が4%の金利でフルローンをしてくれるという話となった。
4%の固定金利で1億円借りて、8%の不動産投資をすれば、差し引き1億円の4%の利鞘が取れる。
年4百万円の不労所得を得れる計算が成り立つ。
なんか飛びつきたくなりますね。
結局、これに飛びついたサラリーマンはこの運営会社の破綻により、価値のない不動産を持たされ上でローンの返済に迫られるという目も当てられない状況に追い込まれました。
これがあのスルガ銀行が絡んだ「かぼちゃの馬車事件」です。
詳細は以下の記事を読んで下さい。
流石にそんなローンを借りてまでリスクを負った不動産投資ではなく、小口の資金でも始められる不動産投資はないかと探ったところ、「みんなで大家さん」という商品が見つかりました。
100万円から始められる、想定利回り7%、14年間元本評価割れなしです。
これもまた惹かれる商品ですね。
皆さんはこの商品に投資しますか?
私なら投資はしません。
まず一口100万円からというのは、大きすぎるということと、取っているリスクに対しリターンが小さいということです。
どうしても不動産に投資したいのであれば、J-REITで十分ではないでしょうか。
投資信託を利用すれば、1万円から少額でも投資が可能で、幅広い物件に分散投資ができ、利回りも4%近くでまわります。(下記、野村J-REITの月報から)
利回りは下がりますが、リスクは軽減され、流動性も高まります。
不動産投資となると、投資金額が自ずと大きくなります。
せっかくコツコツ貯めた種銭であるので、一括で投資をして全ての資金を失ってしまうことは避けましょう。
つまり、守りが重要ということです。