昨日の記事でもわかるように、日本の現在置かれている経済状況は、円安が進みやすく、今後は円安に備えた資産運用が必須になってくると思います。
円安に備えるということは、円資産の一部を外貨にして外貨資産で運用するということです。
その場合、どんな商品で運用するか、ざっと挙げてみましょう。
- 外貨預金
- 外貨建て債券
- 外貨建て株式
- 外貨建て投資信託(ETF含む)
- 外貨建てMMF
- 外国為替証拠金取引(FX)
- 外貨建て保険
- 海外不動産
- 貴金属(金、銀、プラチナ等)
円預金など安全資産の円安リスクへの備えに主眼をおくとすれば、リスクがより小さい資産での運用が良いかと思います。
この中で選ぶと、以下の5つになります。
1.外貨預金
2.外貨建て債券
4.外貨建て投資信託(ETF含む)の特に債券ファンド
5.外貨建てMMF
7.外貨建て保険
更に、ここから、コスト、手間、流動性という観点から絞り込むと、以下の3つになります。
1.外貨預金
4.外貨建て投資信託(ETF含む)の特に債券ファンド
5.外貨建てMMF
では、この3つのメリデメを簡単に整理します。
【外貨預金】
(メリット)
- 外貨ベースで元金が目減りしない
- すぐ円預金に戻せる(流動性が高い)
(デメリット)
- 預金保険制度の対象外なのでその銀行のリスクを抱える
- 為替手数料が高い
- 為替差益は雑所得となり税金が高くなりやすい、確定申告が必要になる場合もある。
【外貨建て投資信託(ETF含む)の特に債券ファンド】
(メリット)
- 税金がお得(NISAが使える)
- コストが安い
- 高利回り(外貨預金と比べて)
- 商品が豊富
(デメリット)
- 解約して資金化まで3営業日〜8営業日かかる
- 金利上昇リスクを受けやすい(期間の長い債券ファンドの場合)
【外貨建てMMF】
これは、投資信託の一種で、格付けの高い外貨建ての短期証券や国債などを中心に運用している金融商品です。
(メリット)
- 税金は一律20.315%の源泉分離課税で確定申告必要ない(外貨預金よりマシ)
- 高利回り(外貨預金と比べて)
- 金利上昇リスクは受けにくい(短期債中心のため)
(デメリット)
- 解約して資金化まで3営業日かかる
- 為替手数料が高い
こうして整理すると、外貨運用を始めるなら、
【外貨建て投資信託(ETF含む)の特に債券ファンド】ではないでしょうか。
なぜかというと、なんといってもNISAが利用できるからです。
あと、コストも安い。
今回は積極的に増やしていくための外貨運用ということではなく、円安リスクへの備えに主眼をおく場合の話です。
1年以上使わない円預金があるとしたら、将来の円安リスクへの備えとして円預金の一部を外貨資産に振替えていきましょう。