このグラフは、各期間において、プラスのリターンを獲得したファンドの割合を表している。
つみたてNISA採用ファンドはブルーの棒グラフ。
- 過去1年間、80.5%(=177/220)
- 過去3年間、99.0%(=197/199)
- 過去5年間、98.9%(=173/175)
- 過去10年間、100%(=56/56)
これをみれば、長期間保有した方がすればリターンがプラスになる割合が高くなる方向であり、過去10年間リターンのあるファンド56本のうち、すべてがプラスになっている。
一方で、全ファンドはオレンジの棒グラフ。
- 過去1年間、51.9%(=2762/5318)
- 過去3年間、86.8%(=4057/4674)
- 過去5年間、81.0%(=3349/4133)
- 過去10年間、90.3%(=1966/2176)
全ファンドで見ても、やはり10年リターンが最もプラスになる割合が高くなることがわかる。
ただし、つみたてNISA採用銘柄に比べ、プラスになる割合は低くなっている。
これらの結果から言えることは2つ。
- 長期投資は有効であること
- つみたてNISA採用ファンドは長期投資に適したファンドであること。
ここでつみたてNISAの採用条件を確認しよう。以下の通り。
- 販売手数料はゼロ(ノーロード)
- 信託報酬は一定水準以下(例:国内株のインデックス投信の場合0.5%以下)に限定
- 顧客一人ひとりに対して、その顧客が過去1年間に負担した信託報酬の概算金額を通知すること
- 信託契約期間が無期限または20年以上であること
- 分配頻度が毎月でないこと
- ヘッジ目的の場合等を除き、デリバティブ取引による運用を行っていないこと
つまり、コストを極力抑えるような設計になっていることです。
長期投資にはコストを極力抑えることが重要ということが改めて確認できました。