はじめに
インデックスファンドとアクティブファンドどちらを購入するか迷う人は多いと思います。
海外株式のアクティブファンドは、海外の運用会社が運用する優秀なファンドがありますが、国内株式となると日本の運用会社が多く、なかなか優秀なファンドを選ぶのが難しいです。
だから、ついつい人気のアクティブファンドを購入してしまいます。
どのような人気のファンドがあるか、具体的に見てみましょう。
国内株式の人気ファンド
人気のバロメーターは、純資産額がどれだけ積み上がっているかをみる場合が多いです。
国内株式のアクティブファンドで純資産額が多い順に3つ挙げると、以下のファンドになります。
No1:ひふみプラス
・純資産:5,831億円
・運用会社:レオス・キャピタルワークス
・運用年数:12年
・信託報酬:1.08%(税込)
No2:フィデリティ日本成長株ファンド
・純資産:5,636億円
・運用会社:フィデリティ投信
・運用年数:26年
・信託報酬:1.68%(税込)
No3:さわかみファンド
・純資産:4,435億円
・運用会社:さわかみ投信
・運用年数:24年
・信託報酬:1.1%(税込)
「ひふみプラス」や「さわかみファンド」は独立系として有名ですし、名前を聞いたことがある方も多いかと思います。
過去のパフォーマンス
では、この人気の3銘柄の過去の成績を見てみることにしましょう。
アクティブファンドは、インデックスファンドを超えるパフォーマンスを残さないとそもそも意味がありませんので、パフォーマンスは非常に重要です。
グラフの線は以下のファンドを表します。
- 青線:フィデリティ
- 緑線:ひふみ
- 黄線:さわかみ
- ピング線:日経平均株価
【期間10年】
「ひふみ」だけが、日経平均株価のパフォーマンスを上回っています。
【期間5年】
残念ながら日経平均株価を超えるパフォーマンスのファンドはありません。
【期間3年】
こちらも残念ながら日経平均株価を超えるパフォーマンスのファンドはありません。
【期間1年】
「フィデリティ」以外、日経平均株価と同等のパフォーマンスです。
まとめ
期間10年で、唯一「ひふみ」が明らかにインデックス(日経平均株価)を超えるパフォーマンスを出していましたが、人気のアクティブファンドだからと言って、必ずしもインデックスより高いパフォーマンスを出しているわけではないということがわかりました。
特にこの5年を見る限り、アクティブファンドのパフォーマンスの良さはなく、コストの安いインデックスファンド(日経平均株価)を購入していれば十分と言えます。
純資産が多く人気のアクティブファンドで運用するのは、メリットもないし、控えた方が良いのではないでしょうか。