中国が金融危機を防ぐのに躍起になっています。
以前から不動産不況による金融危機が騒がれている中国ですが、ここまで政府が肩入れするということは、相当まずい状況になっていると思われます。
これまでは地方政府任せだったみたいですが、これからは中国中央政府が関与する形にして、公的資金を準備したというものかと思います。
中国は統計などを操作するので、実態がつかめないところは多いですが、今回の件で、それほど危機的状況だということがわかりました。
中国政府が関与することで、金融危機は防げますが、日本のバブル崩壊のような経済状況なので、この不良債権を治癒するには、最低10年はかかるのではないでしょうか。
中国は世界第2位の経済大国であり、世界貿易シェア第1位ですから、その経済規模と国際的な結びつきの強さから、中国の金融危機は世界経済全体に大きな影響を及ぼす可能性があります。
貿易、金融市場、サプライチェーン、資源価格への影響が大きいでしょう。
中国は日本の最大の貿易相手国にもなります。
日本も相応の影響は受けるでしょう。
特に中国への輸出シェアが高い企業は要注意ですね。
以下参考まで。
2023年の輸出額: 日本から中国への輸出額は約1,264億ドル
(主要輸出品目)
- 機械類(原子炉、ボイラーなど): 294.4億ドル
- 電気・電子機器: 229.3億ドル
- 自動車: 102.1億ドル
- 光学機器、医療機器: 83.7億ドル
- プラスチック: 83.0億ドル
- その他の化学製品: 26.9億ドル
- 銅: 49.2億ドル
- 有機化学品: 47.2億ドル
- 鉄鋼: 32.3億ドル