個人資産800億円、伝説の投資家「清原達郎氏」に学ぶ投資行動とは?

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上記記事がヤフーニュースに掲載されていました。

日経平均株価が史上最大の下落に見舞われた時、この伝説の投資家はどういう心理状況でどのような行動を取ったか、これを読むととても参考になります。

以下にこの記事の要点とまとめて、ここから学ぶべきことを考察しましたので、投資の参考にして下さい。

 

はじめに:史上最大の株価暴落

2024年8月5日、日本の株式市場は激震に見舞われました。

日経平均株価が史上最大となる4451円の下落を記録し、多くの投資家を不安に陥れたのです。

「たくさん死人が出るんじゃないか」という言葉が飛び交うほどの衝撃的な出来事でした。

特に信用取引を行っている投資家にとっては、追加保証金(追い証)の恐怖が現実のものとなりました。
このような未曽有の事態に、個人資産800億円を持つ「伝説の投資家」清原達郎氏は、どのように対応したのでしょうか。

清原達郎氏の対応

2.1. 暴落を知った瞬間

清原氏は旅行先の日光から帰宅後、午後5時頃に株価暴落を知りました。彼の最初の反応は「地球が終わるわけでもないのに何でこんなに下がるの?」というものでした。

そして即座に「なんとか買わなきゃ」という思いに駆られました。

2.2. 猛烈な買い注文

清原氏は証券会社に預けていた230億円の現金を全て使って買い注文を入れ始めました。「とりあえずそれを全部使おう。

さらに下がるようなら銀行の預金を証券会社に移さなきゃ」と決意したのです。

2.3. 注文入力の苦労

注文入力は困難を極めました。大型株でも一度に3万株しか注文できないため、例えばみずほ銀行の株を300万株買うには100回もの注文を入れる必要がありました。iPadのインターフェースの問題や証券会社のソフトウェアの不具合にも悩まされ、注文入力を終えたのは午後10時でした。

暴落後の分析

3.1. 経済番組への批判

注文入力後、清原氏は録画していた経済番組を視聴しましたが、その解説に呆れたといいます。

特に日銀を批判するコメンテーターに対して強い不満を示しました。

3.2. 日銀の政策評価

清原氏は日銀の0.25%の政策金利引き上げを高く評価しています。

「たった0.25%の政策金利の上げで極端な円安を止めた」として、日銀に拍手を送っているのです。

3.3. 暴落の原因分析

清原氏は、AIや半導体製造装置を除いて過熱感はなかったと分析しています。

「そもそもAI銘柄っていうのは日本にほとんどありません」と指摘しています。

市場の現状認識

4.1. 裁定取引残高の重要性

清原氏は「裁定買い残‐裁定売り残」が7億株程度であり、危険信号(10億株超え)には至っていないと判断しました。そのため、危険的な弱気相場とは見ていなかったのです。

4.2. 円売りドル買いのバブル

一方で、清原氏は円売りドル買いのポジションの積み上がりを「明らかにバブル」と指摘しました。

ヘッジファンドが金利差、為替差益、株価上昇の三重の利益を狙っていたと分析しています。

買い注文の結果と今後の展望

清原氏は最終的にメガバンクを105億円分購入できたことを明かしました。

「これから悠々自適の配当生活です(笑)」と冗談を交えながら、日本の株式相場は戻ると予想しています。

自社株買いの継続により株価が上昇する可能性が高いとも見ています。

まとめ:「消防訓練」としての暴落対応

清原氏は今回の経験を「消防訓練」と表現しました。

引退後初めての大規模な買い注文入力を通じて、緊急時の対応力を取り戻したと感じているのです。

 

「清原達郎氏」に学ぶ投資行動とは?

冷静な判断力の重要性:

清原氏は暴落を知った際、パニックに陥ることなく冷静に状況を分析しています。

これは長年の経験に基づく判断力であり、一般投資家にとって非常に重要な教訓です。

まずは慌てず冷静になることです。

逆張り戦略:

多くの投資家が売りに走る中、清原氏は積極的に買いの姿勢を取っています。

これは「安く買って高く売る」という投資の基本原則を体現しており、勇気ある判断力の重要性を示しています。

準備の重要性:

清原氏は230億円もの現金を即座に投資に回せる状態にしていました。

これは、機会が訪れた時にすぐに行動できる準備の重要性を示しています。

投資においては、追加購入する際の現預金(流動性)を一定額準備しておくことが重要です。

そうでないと、下落相場で追加購入(安く買うこと)ができなくなります。

リスク管理としての判断基準:

清原氏は相場の状況がバブル状態でないかどうか、ある判断基準を持って常にウォッチしており、市場が割高であるか、割安であるかという状況を確認しています。

長期的視点:

清原氏は一時的な暴落を恐れず、長期的な株価上昇の可能性に注目しています。

これは、短期的な変動に惑わされない長期投資の重要性を示唆しています。

メディア報道への批判的視点:

経済番組の解説への批判は、メディア情報を鵜呑みにせず、自分で考えているということです。

決してメディアやSNSなどの情報に惑わされてはいけません。

まとめ

いかがですか。相場の状況が回復した今になれば、そう大したことないように思ってしまいますが、大暴落の状況で同様のことが冷静に考えられて、かつ行動に移せるかということが重要なのです。

私もそうですが、これを教訓として胸に刻んで投資を続けていきましょう。