歴史的高値が続く金(ゴールド)は留まるところなく、輝き続けています。
年内の高値更新日数は20回以上にのぼり、足元でも高値追いが定着しつつあります。
今後、米国が利下げ局面に入ったこともあり、ますます輝き続けるのではないかと思われます。
ここで、金の直近のパフォーマンスがどれほどのものであったか、各株式指数と比較してみましょう。
以下は、過去1年の円建てのトータルリターンになります。
- 金:26.31%
- 米国株(S&P500):23.17%
- 全世界株:20.22%
- 日本株(日経平均):14.37%
- 新興国株:12.21%
次は過去3年のトータルリターンです。
- 金:78.16%
- 米国株(S&P500):68.59%
- 全世界株:53.93%
- 日本株(日経平均):40.22%
- 新興国株:17.85%
いかがでしょうか?
イメージでは、米国株が最もパフォーマンスが良さそうですが、期間1年でも期間3年でも最も高いパフォーマンスを出したのは、金への投資でした。
過去3年ほど、世界中がコロナ後のインフレと戦ってきた時期でした。
インフレに対応する資産としては、株式、金、不動産が好まれます。
よって、これまでマーケットでは機関投資家にも個人投資家にも投資しやすい株式に大量の資金が流入して、株価を押し上げました。
一方で、機関投資家や一部富裕層を中心に金への投資も進みました。
株式は非常に市場も大きいから資金が大量に流入しても上昇余地は限られますが、金の市場は株式に比べて非常に小さいです。
また、金そのものの供給量は限られるため、大量に資金が流入すると価格は上昇しやすいという特性があります。
では、今後の見通しはいかがでしょうか。
さすがのアメリカ経済も、景気後退が見え始め、FRBが利下げに踏み切ることになりました。
株式は企業業績を反映しますから、景気後退局面では上昇余地は限られ、下落可能性が高くなります。
一方で、景気後退で市場のリスクが高まった時や、利下げの局面では金の価格は上昇しやすくなります。
さらに、これまで少なかった個人投資家の資金が流入してくると、市場規模が小さいがために価格も上がりやすくなります。
このように考えると、金のパフォーマンスは今後も輝き続けるのではないでしょうか。
まだ、金に投資していないのであれば、ポートフォリオの資産の一つとして検討してみて下さい。