新ファンド「Niつみインデックスラップ世界10指数」運用開始

 

日興アセットが新NISA向けの新ファンド、「Niつみインデックスラップ世界10指数」を設定・運用開始| ウエルスアドバイザー

 

この記事によると、日興アセットが新NISA向けの新ファンド、「Niつみインデックスラップ世界10指数」を設定・運用を開始したようだ。

「均等型」と「安定成長型」の2本。

 

資産を10資産に分散するバランスファンドで、これまで新NISAでは、8資産のバランスファンドは30商品ほどあるが、8資産より多い、バランスファンドはこれが初めてだ。

 

通常、8資産均等だと、資産は以下の8資産で比率は12.5%ずつの配分のポートフォリオとなる。

(出所:三菱UFJ国際-eMaxis Slimバランス(8資産均等型)月報)

 

10資産では、以下のとおり8資産に比べ、海外株式のヘッジあり、海外債券のヘッジありの2資産が加わったポートフォリオになる。

違いはこの2資産ということだ。

(出所:日興アセット)

 

この2資産が加わったことで、8資産分散と何が変わるのかというと、海外先進国株式の比率と海外先進国債券の比率が、12.5%→20%に増加したこと、その分他の資産の比率が12.5%→10%と減少したことだ。

これにより、8資産均等分散より、リスクリターンは少し上がるようなポートフォリオになる。

 

次にコストを見ると、三菱UFJ国際-eMaxis Slimバランス(8資産均等型)の信託報酬0.143%(税込)に対し、今回の10資産均等型ファンドは、0.4785%(税込)と高い。

 

【まとめ】

今回の10資産のバランスファンドは、これまでの新NISAのつみたて投資枠の中で、最も資産数が多いバランスファンドにはなる。

 

ただ、追加の2資産が海外先進国株式(ヘッジあり)と海外先進国債券(ヘッジあり)であり、

為替ヘッジが増えただけで、8資産と全くことなる資産(例えば金など)が追加されたわけではなく、目新しさがなない。

 

一方、信託報酬は8資産の3倍かかっており、コスト高である。

 

よって、リスクリターンパフォーマンスも、8資産に比べ大きな改善が見込めるとも思えない。

 

この商品は、最初から投資するのは見送り、2〜3年の実績をみて、8資産のバランスファンドとのパフォーマンスと比較した上で購入しても遅くはないのではないかと思う。