「eMAXIS Slim オルカン」更に信託報酬引き下げ、コスト競争激化

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上記の通り、「eMAXIS Slim オルカン」などの信託報酬を更に引き下げてきた。

これは先日も記事にした「TracersMSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)」、「はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)」の業界最安に対抗してきたという流れだ。

 

【参考記事】 

「TracersMSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)」が更にコスト引き下げ - NISAで資産形成

驚愕、信託報酬率 業界最低水準の「Funds-i Basic」シリーズ登場 - NISAで資産形成

 

おさらいであるが、グローバル株式インデックス(全世界株式)で最も純資産が大きいファンドは、「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」純資産1兆3,729億円、信託報酬0.1133(以下、税込)(8月17日現在)である。

 

4月26日、この全世界株式インデックスファンドに日興アセットが、「TracersMSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)」信託報酬0.05775%とこれまでの約半分にコストを引き下げて新規参入してきた。

 

7月10日、同様に野村アセットが、「はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)」信託報酬0.05775%で新規参入してきた。 

 

8月3日には、TracersMSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)」のその他費用の上限を 0.1%→0.03% に引き下げてきた。

総コストで、信託報酬0.05775%+その他費用上限0.03%=0.08775% となり、全世界株式インデックスの分野ではオルカンを抜いて、総コストが最も低いファンドとなった。

 

そして今回、「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」の信託報酬を0.5775%に引き下げてきた(変更は9月8日から)。

総コストでは、信託報酬0.05775%+その他費用上限0.032%(実績値)=0.08975% と「TracersMSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)」にほぼ並んだ状況だ。

 

表でまとめると以下の通り     

4番目に信託報酬が低い「たわらノーロード」も表に加えたが、こうしてコストのみ比較すると、3強と4番目の差が大きく、今後はほぼこの3強の争いとなっていくであろう。

 

では3強のうちどこを選ぶかだが、インデックスファンドなので、どこを選んでも運用の面では問題ないとは思う。

ただ、コストが同じであれば、運用実績のない新規設定ファンドより、運用実績が豊富な「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」を選ぶと無難であろう。