下記の通り、以前紹介した「TracersMSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)」が、信託報酬以外に更にコストを引き下げてきた。
おさらいであるが、グローバル株式インデックス(全世界株式)で最も純資産が大きいファンドは、「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」1兆3,480億円(8月4日現在)である。
このファンドのことを以下「オルカン」と呼びます。
オルカンの総コストは、信託報酬0.1132%+その他費用0.03%=0.1432% とTracersが登場するまでは、全世界株式の投信で最もコストが低いということで人気を集めていた。
そこに、4月26日「TracersMSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)」が、信託報酬0.05775%とこれまでの約半分にコストを引き下げて参入してきた。
ただ、この時、信託報酬以外のその他費用は上限0.1%としていたので、もしその他費用が0.1%の上限までかかると、総コストは信託報酬0.05775%+その他費用0.1%=0.15775% となり、オルカンよりコストが高くなるように見えた。
今回の8月3日の発表では、このその他費用の上限を 0.1%→0.03% に引き下げるというものであった。
これで、総コストは、信託報酬0.05775%+その他費用上限0.03%=0.08775% となり、全世界株式インデックスの分野ではオルカンを抜いて、総コストが最も低いファンドとなった。
現在、「TracersMSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)」の純資産は3ヶ月ほどで14億円までしか積み上がっていないが、今回の総コストの低さが幅広く認知されれば、積み上げペースも上がってくるのではないかと思う。
前回は、その他費用のところが不透明だったので、積極的にお勧めはしなかったが、今回でそのコストの不透明感は無くなったので、お勧めしたいファンドとなった。
これから全世界株式インデックスファンドを新たに積み立てるのであれば、当ファンドは新NISAのつみたて投資枠の適格銘柄でもあるので、検討してみてはいかがか。