7/31-8/4の純資金流入額上位10ファンドは以下の通りとなった。
これは直近で最も売れたファンドのランキングと置き換えても良いであろう。
(出所:ウエルスアドバイザー)
結果は、三井住友トラスト・アセットマネジメントが新規設定した「半導体関連 世界株式戦略ファンド」(愛称:半導体革命)がトップとなった。
「半導体関連 世界株式戦略ファンド」の純資金流入額は約630億円と2位の倍近くとなり、大ヒットとなった。新規設定日は7月31日で、設定日残高560億円は今年最大であった。
同ファンドは、日本を含む半導体関連企業の世界の株式に投資をするアクティブファンド。
銘柄選別に際しては、成長性や株価の割安度などを考慮するボトムアップアプローチをとる。
ファンド・オブ・ファンズ方式をとり、実質的な運用は、マニュライフ・インベストメント・マネジメントが手掛けている。
詳しくは以下のリンクから確認下さい。
このファンドの取扱販売会社は、日興証券SMBC 1社のみ。
まだ、実績のないこの手のファンドを約630億円集めるのは、日興証券SMBCの営業力によるところが大きいのであろう。
投資家の期待としても、半導体関連は中長期的な成長も見込めるし、成長力も他のテーマに比べれば最も高い部類に入るので、値上がり益狙いのニーズの方には、持ってこいのテーマ型ファンドであろう。
ただ、手数料は、購入手数料3.3%(税込)、信託報酬1.73%(税込)と、ややお高めである。
アクティブファンドは長年の実績があれば、ファンドの良し悪しが判断できるが、実績のないファンドで、これだけ手数料が高いと個人的には気が引けてしまう。
私なら、半導体関連株式に投資したいのであれば、以下のようなやり方で考える。
半導体関連で有名なSOX指数というインデックスがある。
半導体の設計・製造・流通・販売を行う米国株式市場上場企業30社で構成される。
この指数をベンチマークとしてインデックスファンドも存在する。
これはSOX指数のインデックスファンドであるが、米国の半導体関連株式のインデックスファンドなので、今回のような半導体のアクティブファンドとそう大きくパフォーマンスが変わることはないであろう。
半導体関連の成長は十分取れるといって良い。
購入手数料はかからないし、信託報酬も0.18% (税込)と非常に安い。
まずは、このようなインデックスファンドで様子を見て、今回の新規設定のアクティブファンドのパフォーマンスと比較しながら、よほど、パフォーマンスが良ければ乗り換えていけば良いと思う。
新規設定のアクティブファンドに飛びつくなというのが、私の教訓です。