1ドル=155円と34年ぶりの円安:なぜ円安は進むのか

www.bloomberg.co.jp 円が対ドルで34年ぶりに155円台に下落しました。 2022年9月〜10月の介入レベルの151.95円を大きく超え始め、介入警戒レベルに到達しています。 (出所:ブルームバーグ) では、介入すればこの円安の流れは止まるのでしょうか。 答えはN…

株主還元26兆円を掴み続けよう:長期投資における投資行動の重要性

www.nikkei.com 2023年度の自社株買いは、初の10兆円超えで2年連続過去最高を更新しました。 配当では約16兆円を還元するので、株主還元は併せて26兆円を超えそうです。 日本の上場企業の手元資金は2023年12月末で106兆円あり、業績も好調なため、株主還元の…

日経平均株価の調整局面とバリュー株の動向

日経平均株価は3月22日の年初来高値41,087.75 円を付けて、調整局面に入っています。 4月22日現在、37,438.61円 なので、年初来高値から ▲8.9% となっています。 ただ、この大幅な調整を主導しているのは、半導体関連などグロース株銘柄が中心であり、バリュ…

ハイテク企業「マグニフィセント7」の株価と米国株式の影響

これまで、世界の株高をリードしてきた米国を代表するハイテク企業「マグニフィセント7」の株価が揺れています。 「マグニフィセント7」とは、アップル[AAPL]、マイクロソフト[MSFT]、アルファベット、アマゾン・ドットコム[AMZN]、メタ・プラットフォ…

ビットコインの半減期と価格上昇の法則

news.yahoo.co.jp 本日がビットコインの半減期です。 googleのトレンドでも話題になっているようです。 なぜ、こんなに注目されているかというと、過去のトレンドでは半減期を過ぎて1年〜1年半程度は上昇トレンドに入るということがわかっているからです。 …

80億円投資家テスタの長期保有日本株42銘柄とは?

日本のカリスマ投資家といえば、テスタ氏。 テスタ氏は、2005年に300万円を元手に投資をスタートして以来、19年間投資を続け、累計利益は80億円を超えるという人気カリスマ投資家です。 彼は、長期的な値上がり益を見込んで購入し、基本は放置する投資スタイ…

VIX指数上昇:市場の不安を読み解く

S&P500が連日急落し、アメリカ株が失速しています。 下記は、S&P500とVIX指数※の1年間の推移を表したものです。 (※)VIX指数とは、「Volatility Index」の略で、シカゴオプション取引所がS&P500種指数のオプション取引の値動きをもとに算出・公表している指…

EVバブル崩壊:テスラの従業員削減とトヨタの株価動向

www.bloomberg.co.jp テスラ、世界の従業員を10%以上削減、衝撃ですね。 テスラの昨年末の従業員数は14万473人ですので、削減数は1万4,000人超になります。 テスラのEVが価格を下げても売れません。 別にテスラだけではなく、中国の大手EVメーカーのBYDも苦…

新NISAの影響か、好パフォーマンスが続く国内株式型ファンド

www.wealthadvisor.co.jp (出所:ウエルスアドバイザー) 年初来の各カテゴリー別のパフォーマンス(2024年3月末)を見ると、国内株式型ファンドの好パフォーマンスが16.9%と全10分類中でトップとなりました。 2023年年間のトータルリターンも25.9%と全大…

シャープ・レシオが「6」を超える?投信のパフォーマンスの測り方

投資信託のパフォーマンスを評価する代表的な指標としてリスク(標準偏差)あたりのリターンを示す「シャープ・レシオ」があります。 計算式は以下の通りです。 シャープレシオ= (投信のリターン−無リスク資産の収益率) / 投信の標準偏差 個人で考える場…

NISA成長投資枠対象:Global X Japan ETFを3本追加

info.monex.co.jp Global X Japan が2024年4月10日に新しく3本のETFを国内に上場させました。 これで、この会社の国内ETFは42本、海外ETFは44本で運用総額も3,000億円を超えて好調です。 この会社のETFは他ではあまり取り扱わない尖ったETFが特徴なので、ウ…

日本株割安の理由:バフェットの起債から読み解く

www.bloomberg.co.jp 世界一の投資家であるウォーレンバフェットが率いる米バークシャー社が、円建て社債の発行を計画しています。 この情報が出ると、大手商社株がこぞって2-3%上昇しました。 実は、米バークシャー社は、三井物産、三菱商事、住友商事、伊…

カカオショック:価格が1年間で3倍以上に

news.yahoo.co.jp みなさんが子供の頃から大好きチョコレート、今後価格が爆上がりしそうです。 チョコレートの原料はカカオ豆ですが、このカカオ豆の価格が1年間で3倍以上に高騰しています。 下記はカカオ豆の価格推移ですが、このグラフを見ればここ1年で…

金価格連日の最高値更新:金融リスクの高まりに備える米国個人投資家

www.wealthadvisor.co.jp 金(Gold)の価格が連日史上最高値を更新し続けています。 下記のグラフを見て下さい。 直近の赤の点線で囲った部分ですが、金価格が急上昇しているのがわかると思います。 一方で、同じ期間、米株(S&P500指数)や原油価格はそれほ…

家賃相場上昇:インフレ対策はできていますか

www.kantei.ne.jp 記事によると、住宅の家賃相場が上がり続けているようです。 例えば、東京の23区の家賃相場です。 6年間で22%上昇しています。年平均3.4%の上昇です。 (1㎡あたり) 2018年1月:2,742円/㎡ → 2024年1月:3,570円/㎡ (平均56㎡で計算す…

新NISA日本株買い年9兆円へ、日本株相場をけん引

www.nikkei.com 日本証券業協会が3月に公表した証券会社10社(大手5社・ネット5社)の2月末時点のNISA口座の開設・利用状況によると、1〜2月の買付額(1カ月平均)は、合わせて1兆7,700億円と、前年1〜3月の月平均の3倍に達しました。 当初の予想では、海外…

EVバブル崩壊とトヨタの台頭

www.nikkei.com EV大手テスラの1-3月世界販売が前年同月比9%減と約4年ぶりマイナスとなりました。 中国EVメーカーとの価格競争にさらされ、中国販売が約20%減少したのが響いたようです。 ただ、低迷の原因はそれだけの問題ではなく、EVバブルそのものが崩壊…

新社会人にお勧めの貯蓄法

www.nikkei.com 4月1日になりました。 新社会人になる方も多いと思います。 これまではある意味親からの経済的援助を受けて育ってきましたが、社会人になると、経済的な自立が求められます。 では、何から始めたら良いのでしょうか。 せっかくNISAがあるのだ…

PBR1倍割れ解消に再注目

www.nikkei.com 新NISA経由で購入された日本株式で人気の個別銘柄は何でしょうか。 ネット証券大手5社のNISA経由の買い付け金額(1月〜3月15日)を集計したところ、以下の通り、配当や株主優待が充実した銘柄が上位を占めました。 (出所:2024.4.1付日経電…

危機への備え:金資産の上手な使い方

下記の通り、3月に入り金価格が上昇して最高値を更新し続けています。 なぜ、高騰しているのでしょうか。 金価格が上がる時はどんな時か、一般的には以下の通りです。 基軸通貨であるドルが安くなる時 世界的に金利が低下する時 物価上昇が起こる時 地政学リ…

クレカ積立:三井住友カード×SBI証券の大改悪

2024年3月8日に金融商品取引業者等に関する内閣府令が改正されたことにより、各社がクレカ積立の上限額をこれまでの月5万円から10万円への引き上げ対応を発表していました。 詳細は先日の下記記事を参照下さい。 nisa.work この中でSBI証券1社だけ詳細を発表…

34年ぶりの円安水準:円安リスクを真剣に考えよう

www.nikkei.com 外国為替市場で27日、円相場が1ドル=151円97銭に下落しました。 1990年7月以来34年ぶりの円安水準となりました。 3月19日に日銀がマイナス金利解除で、政策金利を利上げの方向に舵を切ったのですが、円高にはならず、逆に円安が加速していま…

公示地価上昇:REITを活用したインフレ対策

mainichi.jp 記事の通り、26日公示地価が発表されたが、全用途の全国平均が前年比2.3%上昇し、上昇幅は1992以降で最大となりました。 下記のグラフを見てもわかるように、コロナ禍で一旦は下落した地価がぞ油商に転じています。 特に、3大都市圏の上昇幅が大…

株主還元最高の25兆円、日本株を持たざるリスク

www.nikkei.com 2024年度の日本企業の株主還元は最高の25兆円になります。 株主還元は、自社株買いと配当になりますが、配当だけでも約16兆円になるようです。 個人は日本株の20%を保有するので、約3兆円が個人の財布に入る計算になります。 当然ながらこの3…

為替市場の注目点:止まらぬ円安に備えよ

www.nikkei.com 3月19日に日銀がマイナス金利政策解除に動いたが、その後、円安が続いており、1ドル151円を超えてきています。 本来、米国が政策金利を維持して、日本が利上げの方向に動けば、日米金利差が縮小して円高になります。 ただ、今回のマイナス金…

株式市場の注目点:バリュー株優位の相場

日銀が3月19日にマイナス金利解除を発表して、すぐに更なる利上げがないことから、下記の通り直近の長期金利(10年)は、0.74%まで低下して、現在は比較的落ち着いた動きとなっています。 【期間10年の日本国債の利回り推移】 (出所:SBI証券) 今回、日銀…

日経平均株価が史上最高値を更新、まだ上昇余地はあるのか?

www.nikkei.com 祝日明けの21日、日経平均株価の終値は19日比812円06銭高の40,815.66円と、約2週間ぶりに史上最高値を更新しました。 世界最大の資産運用会社、米ブラックロックのラリー・フィンク会長は21日、「日本経済は本格的な好循環に入った。日本株に…

日銀、マイナス金利解除で生活はどう変わる?

www.nikkei.com 日銀が3月19日の金融政策決定会合でマイナス金利政策を含む大規模緩和を解除しました。 欧米の場合、コロナ明けの急激な物価上昇が止まらないので、慌ててゼロ金利から5%まで急激に金利を上げて市場が混乱していました。 今回の日本は、これ…

若年層の資産の増やし方:まずは種銭作りから

www.nikkei.com 春闘2024 賃上げ額の状況 連合33年ぶり 全労連25年ぶりの水準 日銀の判断は | NHK 報道によると、2024年は2.5%〜5.3%の賃上になりそうです。 これは嬉しい話ですが、日経の記事にもあるように、家計の税・社会負担率は2023年9月時点で28%と過…

金融危機への警戒:米国株式市場とリスク分散の重要性

2月に米商業用不動産ローンの焦付きで、信用不安が噴出していた米大手地銀NYCBは、格下げ等を受けて、更に株価が下落、株価は1月30日の5分の1まで急落しました。 www.bloomberg.co.jp もし、この銀行の破綻が起これば、昨年のシリコンバレー銀行の時のように…