2024年度の日本企業の株主還元は最高の25兆円になります。
株主還元は、自社株買いと配当になりますが、配当だけでも約16兆円になるようです。
個人は日本株の20%を保有するので、約3兆円が個人の財布に入る計算になります。
当然ながらこの3兆円のボーナスは、日本株を保有している人でないともらえません。
預金であれば誰もが保有していますが、普通預金の金利が0.02%になったと喜んでいる場合ではないと思います。
日本株を保有している人と保有していない人では、資産の増え方が全然違います。
2013年にアベノミクスが始まった時、日経平均株価は9,000円でした、それが今や40,000円と元本だけでも4倍以上になっており、その間毎年2-4%の配当が貰えています。
この間、預金しか持っていなかったら、ゼロ金利だからほとんど増えていません。
資産を運用するかしないかでこれだけ差が生じるということです。
特に自分達が住んでいる日本の企業の株式を購入するということは、日本企業にリスクマネーを投入する(投資する)ということですから、日本企業の経済活動を活発化して、日本経済の発展にも貢献できるということになります。
日本経済に貢献して配当などその恩恵も手に入れることができるということで一石二鳥ではないでしょうか。
ここで日本株への投資環境がなぜ良いのかを投資主体の観点から整理しておきましょう。
- 外国人投資家が、昨年、世界主要市場で最も値上がりした日本株の比率を高めようと動き出している。
- 個人投資家は、新NISAを利用して、長期資金(主に積立)で日本株を購入している。
- 企業は、PBR(株価純資産倍率)1倍以下の是正を求める東京証券取引所に促されて自社株買いに走っている。
- 年金など機関投資家は、インフレ定着、金利上昇で株式比率を高めざるを得なくなっている。
このように、今積極的に日本株を売却するような主体は見つからず、どちらかといえば、下がったら購入したい投資主体ばかりということになります。
もちろん、株式なので短期的に下落するリスクはありますが、中長期視点での購入者が増えているということは、下がってもそれほど心配することはないでしょう。
日本株の下落リスクを心配するより、日本株を持たざるリスクを真剣に考えた方が良いでしょう。
今からでも遅くはありませんので、少しずつ(積立がお勧め)でもNISAで日本株の購入を初めて下さい。