3月19日に日銀がマイナス金利政策解除に動いたが、その後、円安が続いており、1ドル151円を超えてきています。
本来、米国が政策金利を維持して、日本が利上げの方向に動けば、日米金利差が縮小して円高になります。
ただ、今回のマイナス金利解除は既に市場に織り込まれており、次の利上げに焦点が当たっていました。
今回、日銀が次の利上げについて、予想より遠のいた印象を市場に与えたことで、日米の更なる金利差縮小が当面ないとのことから円安に動いてきているのだと思います。
下記、ドル円の推移を参照下さい。
グラフをみると、1ドル151円というラインはこれまでもありましたが、この線を超えようとすると、日本政府が為替介入(ドル売り円買い)を実施し、更なる円安を食い止めていました。
今、また政府が為替介入をする水準にきていますので、今回もそろそろ為替介入がは発動されるかもしれません。
ただ、市場は日米の政策金利の動きを見ているので、日銀の更なる利上げが遠のいた今、一時的な為替介入で更なる円安の動きを止めることはできないのではないかと思います。
外貨預金やNISAが人気になってきたとはいえ、日本の家計のポートフォリオは、まだ円預金中心であり、ほとんどが円資産になっています。
この場合、リスクは円高ではなく、円安になります。
円安は円の価値が目減りすることで、海外の物やサービスに対する購買力が減少し、物価高を通じて生活がより苦しくなります。
こうならないためにも、円安に備えて、円以外の通貨や資産を持つべきかと思います。
是非、外貨資産を増やして、止まらぬ円安に備えていきましょう。