金利差と通貨リスク: 新興国投資の落とし穴

 

日米金利差から日本の円はドルに対し、下落が続いています(円安)。

最近では、米ドルだけでなく、高金利通貨メキシコペソ、ブラジルレアルに対し、円安が進行しています。

 

これは米ドル以上にメキシコやブラジルとの金利差が大きいからです。

 

下記の各国政策金利の表を見て下さい。

日本のマイナス金利に対し、メキシコとブラジルは11.25%と高い政策金利を維持しています。

 

単純に、低い金利の日本円を借りて、メキシコやブラジルの国債に投資したら、金利差だけでボロ儲けのように見えます。

 

実際に上記のような円キャリートレードでポジションを取る投資家が増えているようです。

 

(出所:マネックス証券)

 

では、米ドルに対して各国の通貨がどのような価値にあるか見て見ましょう。

下記のグラフの通り、ここ2年程度は、メキシコペソ、ブラジルレアルは、米ドルに対し価値が上がっているようです。

 

通貨の価値が下落せず、高金利が享受できれば、すごく楽に儲かりそうですね。

 

 

ただ、高金利の新興国通貨には、必ず落とし穴があります。

トルコリラの事例を見てみましょう。

 

トルコリラの対ドルの下落率(5年)は、82%であり、いくら高金利をもらったとしても通貨が下落し続けると意味がないことがわかります。

 

メキシコペソやブラジルレアルも同様です。

今は、通貨価値を保っていますが、もし、日銀が利上げに動いたら、トルコリラのように一気に通貨価値が下落する可能性があります。

 

特に日銀の利上げが近いこの時期だからこそ、高金利の誘惑に負けて、新興国通貨に過度なポジションを取らないようにして下さい。

 

高金利の新興国通貨には用心しましょう。