日銀が3月19日にマイナス金利解除を発表して、すぐに更なる利上げがないことから、下記の通り直近の長期金利(10年)は、0.74%まで低下して、現在は比較的落ち着いた動きとなっています。
【期間10年の日本国債の利回り推移】
(出所:SBI証券)
今回、日銀がマイナス金利解除に踏み切ったので、金利のない世界から金利のある世界に変わったことは大きな転換点と言えるでしょう。
今は落ち着いている長期金利も短期的には落ち着いていますが、中長期目線でみると、当面上がっていく方向性と考えられます。
では、今後日本株投資を増やしたい人はどのような株式に投資したら良いでしょうか。
そのヒントが過去記事にありますので、参照下さい。
では、現状はグロース株とバリュー株のどちらが優位にあるのか、確認してみましょう。
以下のグラフは、TOPIXバリュー株指数/TOPIXグロース株指数 の推移を表してものですが、2021年1月を境にバリュー株優位の相場が続いており、今もなおバリュー株優位が続いているのがわかります。
では、なぜバリュー株優位の相場が続いているのでしょうか。
一つは金利が上昇しているからです。
金利上昇に強いのは、グロース株よりバリュー株と言われています。
今回日銀がマイナス金利解除を発表したので、中長期目線でみても、金利は上がっていく方向にあり、バリュー株優位の相場が今後も続くと予想されます。
もう一つは、東証が取引所に上場している企業向けに2023年3月に発表した低PBR対策の要請です。
これにより、バリュー銘柄の企業群が経営改善を更に進めることになりますから、バリュー株が見直される動きとなります。
主に、この2つの要因が続く限り、バリュー株優位の相場が続くと思われます。
今後、インデックス以外の株式ファンドを選択する場合は、そのファンドがグロース株ファンドなのか、バリュー株ファンドなのか、良く見極めた上で購入するようにしましょう。