日銀マイナス金利解除か、日本経済への影響は?

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3月18日-19日の金融政策決定会合で、いよいよ日銀がマイナス金利解除に動き出します。

これは17年ぶりの利上げになります。

 

この日銀の金融政策変更が経済にどのように変化をもたらすのでしょうか。

 

円の金利を上げるということは、物・サービスの価値に対して、円(貨幣)の価値を上げることになります。

 

これは、誰が得して誰が損することになるのでしょうか。

 

簡単にいうと、円を預けている人(保有している人)が得をして、円を借りている人が損になります。

 

預金者は普通預金や定期預金の金利が上がり、恩恵を受けます。

一方で、住宅ローンや企業向け貸出の債務者は、借入金利が上がり、負担が増えます。

 

また、円(貨幣)の価値が上がることで、円高の方向に動き、物価も下がります。

 

今回は企業の賃金上昇を確認してからの利上げになるので、ほとんどの家計に恩恵が行き渡る状況かと思います。

 

一方で大変なのは、債務過多の企業であり、今回の利上げにより、業況が悪くなる可能性が高いです。

よって、個別株に投資する際は、借入の大きさに注意した方が良いです。

 

では、今回の利上げをどう投資に活かしていったら良いでしょうか。

 

短期的には、円キャリートレードなど、円を短期で借入して投資をしていた人のポジションの精算が起こるので、世界の株や不動産(REIT)などの資産価格が下落します。

 

中長期的な目線でいうと、賃上を伴った緩やかな金利上昇は、日本経済の好循環を作り出します。

日本企業は手元の現金が豊富で、借金の比率が低い企業が多く、利上げの影響も小さいです。

よって、中長期的には株式にとってはプラスに働きます。

 

日本株は、短期的には調整して下落しますが、中長期目線ではこの時が買い場と言えるでしょう。

 

投資で重要なことは、相場下落時に投資できるかです。

相場が上昇している時は誰だって、投資ができます。

相場下落時は、更に下落することが怖くなって売却に走る人が多いです。

 

相場が下がった時こそ、投資のタイミングなので、短期的な動きに騙されず、中長期の目線で投資していきましょう。

 

積立投資も淡々と続けて下さい。