銀行株指数はまだ割安か、中長期金利上昇による銀行株の買い場

 

www.nikkei.com

 

大手銀行が最高益を更新しています。

貸出利鞘は2016年以降で最大とのことです。

銀行株の値動きを見てみましょう。

 

TOPIX構成銘柄のうち、銀行株の値動きを指数化したETFがあります。

それが、(NEXT FUNDS)東証銀行業株価指数連動型上場投信 です。

 

下のグラフは、青がこの銀行株ETFで、ピンクがTOPIXになります。 

リーマンショック以降、長短金利ともに低金利(イールドカーブフラット)が続いていたので、見ての通りTOPIXに比べ、銀行株のパフォーマンスは良くありません。

 

ですが、銀行株はここ2年で急激に上昇してきています。

これは、市場の中長期金利が上昇し、長短金利差が拡大したからです。

 

 

銀行のビジネスモデルは、短期資金を調達して、中長期で貸出し、その長短金利差(利鞘)で収益を得るというものです。

 

短期から中長期にかけて、金利がほぼ同じフラットなイールドカーブの時は、この金利差がありませんから、収益は得にくいですが、短期金利が低いままで、中長期金利が上昇していく今の状況では、長短金利差が拡大して、収益が得やすくなります。

 

大手銀行が2016年以降で最高益を出しているのは、これが理由です。

 

上記グラフで確認できるように、銀行株指数はTOPIXに比べ、まだ割安に推移している状況です。

今後の更なる中長期金利上昇を見込むのであれば、銀行株指数は買いと言えるでしょう。

 

ただし、大手銀行や地銀大手は問題ないですが、それ以外は銀行再編や損失処理があり、下落する銘柄もあるかもしれません。

 

個別で銀行株を購入するなら大手銀行、地銀大手を選択しましょう。

または分散が可能な銀行株指数を購入することをお勧めします。

 

nextfunds.jp