ハイテク企業「マグニフィセント7」の株価と米国株式の影響

これまで、世界の株高をリードしてきた米国を代表するハイテク企業「マグニフィセント7」の株価が揺れています。

 

「マグニフィセント7」とは、アップル[AAPL]、マイクロソフト[MSFT]、アルファベット、アマゾン・ドットコム[AMZN]、メタ・プラットフォームズ[META]、エヌビディア[NVDA]、テスラ[TSLA]の7銘柄です。

 

この7銘柄の時価総額は米国株式の約30%を占めており、この動向が米国株式全体に強く影響を及ぼす状況です。

 

以下のグラフの通り、直近1ヶ月は、S&P500指数が5%ほど下落していますが、この7銘柄のうち、過半の4銘柄がS&P500以上の下落率となっています。

 

特にNVIDIA(19%)とテスラ(14%)の株価の下落率が大きくなっています。

この2社のPERはNVIDIA31倍、テスラ40倍とマグニフィセント7の平均25倍に比べ高くなっており、その分大きく調整したと言えるでしょう。

 

(出所:Google)

 

米国株式(S&P500)はこの1年で20%ほど上昇して好調に推移してきましたが、全体が上がってきたというよりは、この「マグニフィセント7」が牽引してきた相場でした。

 

株式相場は全体的に上がるときが最も強く、一握りの優良銘柄だけが上がるときが最も脆弱と言われます。

 

まさしく、今は脆弱な相場の上に成り立っているのではないでしょうか。

 

今週は、メタ・プラットフォームズ、アルファベット、マイクロソフト、テスラの決算が発表になります。

 

決算次第では大きく調整が入る相場となるでしょう。

「マグニフィセント・セブン」過半が決算発表=今週の米株式市場 | ロイター