新NISAの影響か、好パフォーマンスが続く国内株式型ファンド

 

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(出所:ウエルスアドバイザー)

 

年初来の各カテゴリー別のパフォーマンス(2024年3月末)を見ると、国内株式型ファンドの好パフォーマンスが16.9%と全10分類中でトップとなりました。

 

2023年年間のトータルリターンも25.9%と全大分類中トップでしたので、国内株式型ファンドは好パフォーマンスが続いています。

 

2024年1月から新NISAが始まり、世界株、米国株、日本株ファンド中心にハイペースの資金流入が続いています。

 

特に新NISAへの日本株への流入額は、約半分と想定より多くなっており、このペースだと2024年に9兆円程度の長期投資の資金が日本株に投資されるので、この日本株の好パフォーマンスは一時的というよりは持続性のあるものとなると思われます。

 

パフォーマンス表の中で、他に気になるのは、商品指数連動型が3番目のパフォーマンスになっていることと、国内REITのパフォーマンスが低いことです。

 

商品指数連動型がパフォーマンスが良いのは、インフレが意識されている表れで、特にインフレヘッジの代表である金の好パフォーマンスが影響しているのだと思います。

 

国内REIT指数は日本の利上げという環境変化で最もダメージを受けている資産となっています。

 

利上げはローンを借りて不動産投資しているREITファンドにはその利払い負担が重くなるので、当然と言えば当然でしょう。

 

ただ、2024年2月に下がるところまで一旦下がった気がしますので、約4%の利回りが取れる現状は日本株と比較しても割安な投資資産となっており、投資しても良い水準に来ているのかと思います。

 

以上、年初来の投資カテゴリー別のパフォーマンスで気になるところを挙げてみました。

 

4月に入り、イスラエルVSイランなど、地政学的リスクも顕在化してきており、全体的に株式のパフォーマンスが弱くなってきています。

 

カテゴリ別のパフォーマンスは、1-3月と少し異なった動き(株式が弱く)になりそうです。