投資信託のパフォーマンスを評価する代表的な指標としてリスク(標準偏差)あたりのリターンを示す「シャープ・レシオ」があります。
計算式は以下の通りです。
シャープレシオ= (投信のリターン−無リスク資産の収益率) / 投信の標準偏差
個人で考える場合、無リスク資産は預金金利(短期)などを使うと良いです。
今であればゼロとみなしても問題ありません。
これは、この数値が高いほどリスクを取ったことによって得られた超過リターンが高いこと(効率よく収益が得られたこと)を意味します。
一般的に、シャープレシオは「1」を超えていれば優秀とみなされ、「2」以上になると非常に優秀なファンドという評価をされるようです。
では、3月末現在で、投信の1年のシャープレシオのランキングを見てみましょう。
(出所:ウエルスアドバイザー)
この通り、インド株のシャープレシオが 5.4〜6.7 差(1.3) になっており、インド株のカテゴリはとんでもなくパフォーマンスが良い状況だと言えるでしょう。
同じインド株の投信の中でも、シャープレシオの差(1.3)があって、これが長期にわたると、かなりのパフォーマンスの違いが出てくるでしょう。
同じ投資対象でも選ぶファンドによって違いが出るということがわかります。
ここでシャープレシオを使う時の注意点があります。
- 同じカテゴリでの比較に利用すること(国際株式同士など)
- 中長期で比較すること(最低3年以上で比較)
- 過去の情報であり、未来を予測するものではないこと
この注意点を踏まえた上で、利用するようにして下さい。
上手く利用すれば、そのファンドがどれくらいの腕があるのか、見極めるのに役に立つと思います。