本日は短い記事です。
日経平均株価は2月22日にバブル期に付けた史上最高値を更新し、3月4日には史上初の4万円台を超えました。
これまでの個人投資家の行動ならば、高値圏を警戒し、売却に動いても良いものですが、今年は違うようです。
2月単月で投信・個別株の購入額は1.4兆円、1月は1.8兆円でしたので、1-2月計3.2兆円と購入意欲は衰えず、2023年1〜6月期の半年間の購入額(2.7兆円)を上回るペースで買いが積み上がっています。
その購入額の半分は投信、半分は個別株(ETF含む)と、リスクの高い個別株を意外に多く購入しています。
このような動きを見ると、新NISAで非課税枠が恒久化したこと、枠が増えたことで、個人投資家が長期目線でリスクを取れるようになってきたのではなかと考えられます。
現在、3-4月での日銀のゼロ金利政策解除が市場に織り込まれつつありますが、実際に動きた時は、相場が大きく変動していく場面も想定されます。
そのような相場下落の場面でも、1-2月のような個人投資家の長期目線の買いが続けば、そのリスクマネーが相場の下支えとなる良い循環が生まれるでしょう。
本当に個人投資家の投資行動が変わったのか、この3-4月の相場下落時が試金石になるでしょう。