WeWorkが破綻した。
これはソフトバンクG(孫さん)が惚れ込んで、ソフトバンクGの投資ファンドで多額の資金を拠出した企業だ。
もともと、未上場のユニコーン企業で、IPO申請前には未上場ながら470億ドル(約7兆円)の価値がついていた。
WeWorkの株は、8月にニューヨーク証券取引所から上場廃止となり、11月1日には評価額は約6000万ドル(約90億円)に落ち込んでいた。
結局、普通に上場はせず、SPACという裏口上場のような手法で上場をして、時価総額1兆円くらいになったが、結局この株式も今回の破綻で紙屑となった。
ソフトバンクGは総額で1兆7,000億円損失を出した。
今回の破綻は、ソフトバンクGの株価含め、株式市場には既に織り込み済みなので、直接的な大きな影響はないと思うが、今後個別株式に投資を考えている人には大きな教訓になる出来事だと思う。
今回注目すべきは、あの投資の天才と言われているソフトバンクの孫社長でさえ、この1社の投資で1兆7,000億円の損失を負っているという事実だ。
本人もこの事業に惚れ込んでしまったと反省の弁を話している。
孫社長が惚れ込んでしまった当社のビジネスモデルが気になる人はこちらで確認下さい。
WeWork(ウィーワーク)のビジネスモデル解説、シェアオフィス・コワーキングとの違い | シェアリングエコノミー | Beyond(ビヨンド)
この一連の出来事からわかることは、個人投資家がにわか勉強で個別株投資を実践し、勝ち続ける確率はほとんどないということだ。
株式投資で、「300万円を10億円にする方法」とか、煽るような話がSNSなどに出ているが、それがもしできたとしても、全体の相場が上げる中で、たまたまその時期できたものであり、勝ちづづけることはないのだ。
その人は、一時期儲かったかもしれないが、今は失敗しているかもしれない。
それでも個別株投資がしたいのなら、挑戦したら良いと思うが、以下のことを守ると良いでしょう。
●ルールを決めること、そしてそのルールを必ず守ること
(以下、ルールの例示)
- 余裕資金で始めること(最悪、ゼロになっても生活していける範囲にする)
- 信用取引などレバレッジをかけないこと(リスクが大きくなり爆死する)
- 集中投資をしないこと(管理できる範囲で何銘柄かに分ける)
- 購入する際は時間分散(購入タイミングを分ける)
- 損切り、利益確定の目安(例えば20%損失が出たら損切り、50%利益が出たら確定など)
- 事業を理解する(何をやっているか自分で理解できない会社には投資をしない)
- 企業に惚れ込みすぎない(客観的な味方を失う、恋は盲目)
- 短期売買はしない(手数料、時間の無駄)
個別株式投資は、投資信託、ETFの投資に比べて、格段にリスクが大きくなります。
まず、このようなルールを守れる人しか、参入してはダメだと思います。
参考にして下さい。