世界の工場の受け皿で成長するベトナム

 

 

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現在、中国の次の成長国はインドということで、インド株に投資が集中している。

インド株に資金が集中していることもあって、インド株は特に割安という状況ではな区なってきた。

 

では、インドの次に成長を狙える国があるのだろうか。

その一つの候補が、ベトナムである。

 

ベトナムの株式市場の時価総額は約38兆円とインド約580兆円の15分の1とまだ資金がそれほど流入していない。

ベトナムの株式市場のPERは約10倍とインド約20倍の半分であり、インドに比べれば割安感がある。

 

では、ベトナムは今後どういう成長を描けるのだろうか。

 

昔、日本が世界の工場であったが、人件費の高騰もあり、世界の工場は人件費の安い中国に移っていった。

日本、韓国、台湾などの企業もこぞって中国に工場を建て、中国一極集中が長く続いた。

ただ、中国集中による人件費高騰と、米中関係に亀裂が入り、世界の最大の輸入国である米国の経済制裁などもあって、世界は中国リスクを意識することとなった。

 

そこで、次に生産拠点として候補先に上がったのが、労働力が相応の規模(人口約1億人)があり、労働者の質も良く、人件費が安いベトナムであった。

 

その代表的な事例として、下記の表を見て見ると、アップルの生産拠点が中国から主にベトナムに移っているのからもこの動きが読み取れる。

 

(出所:2023年4月29日付日経新聞)

 

これだけでなく、サムソン、グーグル、マイクロソフトなど世界的企業がサプリチェーンの一部をベトナムに移転している。

 

こういったベトナムの生産拠点化により、2012年から2022年にかけて、ベトナムの輸出成長率は年平均12%を記録し、これは世界の同成長率の4倍となったようだ。

輸出主導で年平均6%と高い経済成長を成し遂げている状況。

 

こうしてみてくると、ベトナムは経済成長率も高く、今後の成長のシナリオも描けるし、インドに比べれば株価も割安という状況だから、インドの次の投資先としては魅力的であるといえよう。

 

もちろん、ベトナム株式市場もまだ規模が小さく、流動性も乏しいので、インドよりリスクは大きいので、投資にあたってはポジションは抑えめにした方が良いであろう。

 

実際に投資するには、個別で株を購入するというより、投資信託を通じて投資した方が良いでしょう。

具体的な銘柄としては、以下にベトナム株式ファンドの純資産額を大きい純に並べたので、参考にして下さい。(純資産額100億円以上)

(出所:ウエルスアドバイザー)