(出所:みんかぶ)
ドル円が一時141円台まで急落した。
その後、143.50円まで戻している。
この急激な動きは、当初1月以降を予想していた日銀の政策変更(マイナス金利解除)が12月18日、19日の金融政策決定会合時に早まりそうだという観測が出たからだ。
このような激しい値動きだと、海外株式、海外債券に投資しようと思っていた人にとっては、どのタイミングで投資したら良いか迷うところだ。
海外投資は、投資した後に円高ドル安になればなるほど、為替差損が出てしまうから、円高に振れそうなこのタイミングは心理的に投資しにくい状況である。
よくFXで財を為しただの、儲かっただのSNSで宣伝されているが、為替の短期的な予測ほど当てにならないものはない。
株式であれば原則、企業業績に連動するから、予測をしようと思えば、できないことではない。
ただ、為替の場合はまた別であり、購買力平価など為替の水準を図るものはなくはないが、短期的な動きは誰にも予測はできない。
そこで、海外投資をする場合は、長期投資の視点から、将来のリスクをヘッジ(回避)するという基本的な方針で望むと良いと思う。
将来のリスクヘッジとは、円安によるインフレ(物価上昇)や資産の目減りからのリスクヘッジである。
預金など円資産保有者にとって、円高はなんのリスクもない。
円高によって円資産は目減りしないし、円高の時は円の価値は高いから物価も上昇しにくいので、生活に困らない。
問題は円安である。
円安になると円資産は目減りするし、物価も上昇しやすいので、生活が苦しくなる。
長期的にはこの円安リスクをヘッジ(回避)する意味で、海外投資をするのだから、より円高に行きそうだから、投資をしないのではなく、少しでも円高に行った時は、将来の円安に備える投資のチャンスだと捉えるべきだ。
投資して更に円高に行ったところで、気にする必要はない。
長期的に円高なら問題はないのだから。
とはいえ、海外投資をする場合は、為替の平準化を図りたいので、時間分散の考えから、急激な円高に行ったから一気に海外投資をするのではなく、毎月積立などで購入タイミングを分けて投資することをお勧めする。
投資は何事も分散を守りましょう。
資産分散、銘柄分散、時間分散どれも大事な考え方です。
以下、為替に関する過去記事です。
ご参考まで。