【初心者向け】人気の「オルカン」って何?(主な特徴4つ)

 

大人気のインデックスファンドといえば、「S&P500」と「オルカン」が有名です。

「S&P500」については、よくマーケットニュースなどにも出てくる言葉なので、知っている人も多いと思いますが、「オルカン」については、聞きなれない言葉ではないでしょうか。

 

「オルカン」とは、投資信託の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」のことを言います。

今回は、この「オルカン」の特徴などについて初心者むけに解説していきたいと思います。。

 

オルカンの特徴などをまとめると以下の通りです。

  1. MSCI ACWI(配当込み、円換算ベース)に連動したインデックスファンド
  2. 世界各国の取引所に上場している株式に分散投資(約47ヶ国、約2,900銘柄、世界の株式時価総額の85%をカバー)
  3. リターンは期間30年で年平均8.5%(対象インデックスのリターン)
  4. 運用コストがとことん安い

 

【特徴1】MSCI ACWI(配当込み、円換算ベース)に連動したインデックスファンド

このインデックスは世界中の企業の株式を総合的に表す指数であり、国際的な株式投資におけるベンチマークとしてグローバルな投資家に幅広く利用されています。

MSCIはこの権利を保有している「モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル」の頭文字に由来しています。

インデックスファンドなので、このインデックス指数にどれだけパフォーマンスを近づけるかを目標に運用されています。

 

【特徴2】世界各国の取引所に上場している株式に分散投資

先進国23ヶ国、新興国24ヶ国の約2,900銘柄に幅広く投資しています。

(出所:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))

 

2,900銘柄と言っても均等に投資しているわけではありません。

例えば時価総額3兆ドル(約435兆円)を超える「アップル」のような時価総額の大きな銘柄は投資額の配分が大きくなります。

ちなみに、このファンドではアップルの投資比率は4.5%と最大になります。

 

このような時価総額の大きさに応じて投資額を配分することを時価総額加重平均と言います。

時価総額でいうと、60.6%がアメリカ、次に5.5%の日本と、日米だけで約7割を占めるという配分になります。

 

全世界の株式時価総額は98.7 兆ドル(2023年10月末)ですが、このような時価総額加重平均で約2,900銘柄投資すると結果的に、全世界株式時価総額の85%をカバーするようになります。

85%をカバーということは、全世界の株式時価総額の動きにほぼ連動した動きになるということです。

 

【特徴3】リターンは期間30年で8.5%(対象インデックスのリターン)

パフォーマンスは以下の通りですが、1年以上どの期間で切ってもパフォーマンスは8.5%〜21%と高位安定しています。

 

(出所:My INDEX)

『MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス (ACWI) (円)』 |株価指数

 

 

【特徴4】運用コストがとことん安い

運用コストは以下の通り、信託報酬とその他の費用・手数料のみで、ほとんどかかりません。

しかもこのファンドの信託報酬は、他の同様のファンドの中で最安値です。

 

いかがでしょうか。

世界の株式に幅広く分散投資したいのであれば、申し分ない商品だと思います。

人気があるのも頷けますね。

初心者で株式投資を始めるのなら、まずはこの商品をお勧めしたいと思います。