新NISAの投資として、やはり身近な日本株に投資したいという人も多いであろう。
でも何の銘柄にどれだけ投資したら良いかなかなか決めきれないと思う。
その時は、日本版「ダウの犬」戦略というのもあるので、参考にしてほしい。
そもそも「ダウの犬」戦略とはどんな戦略なのか。
この戦略は、オヒギンズアセットマネジメントの代表兼運用最高責任者を務めるマイケル・オヒギンズ(Michael B. O‘Higgins)が、1991年に出版した著書「Beating the Dow(ダウ平均を打ち負かす)」の中で紹介した手法で、シンプルに高配当利回り銘柄に投資するという戦略です。
投資方法は以下の通り
- 年末時点でNYダウに採用されている30銘柄から、配当利回りの高い順に上位の10銘柄を選別。
- 上位10銘柄それぞれに、均等に投資。そして1年間そのままポジションを変更しない。
- 1年後の年末に、再びNYダウ採用銘柄から配当利回りの高い上位10銘柄を選別し、均等額投資のリバランスを行う。
このようなシンプルな方法です。
ちなみに、なぜ「犬」なのかというと、配当利回りの高い銘柄というのは、配当に対して株価が低い銘柄(バリュー株)が多い。
負け犬(バリュー株)に投資するということからきている。
本来は、株価が安くなっている株(バリュー株)投資法と英語を訳すれば良かったが、翻訳者が負け犬と訳したということのようだ。
この「ダウの犬」投資法を日本版でやってみたらどうなるか、ここに試算がある。
銘柄は、「東証株価指数(TOPIX)コア30」から選択する。
2023年8月25日時点の上位10銘柄は以下のようなもの。
(出所:2023年8月27日日経新聞)
実際に2004年からこの戦略を試算した結果は以下の通り
(出所:2023年8月27日日経新聞)
なかなかの成績ですね。
日本株の投資戦略として良さそうです。
TOPIXコア30から、銘柄を選定する方法もありますが、より人気の日経平均株価(225銘柄)から選定する方法もあります。
以下の記事を参照下さい。
ただ、実際に投資するとなると、10銘柄とはいえ、毎年リバランスを行わなければならないなど、初心者の方には、ちょっときついかもしれません。
そんな時は、同様の戦略の投資信託に運用を任せましょう。