日銀がマイナス金利解除に動くと何が起こる?

 

現在、市場は来年1月22日〜23日の日銀の政策金利決定会合で、マイナス金利を解除する見方を示している。

 

3月には春闘があり、賃上げが確認できるだろうから、遅くとも3月18日〜19日の決定会合には、マイナス金利解除があるとの見方が大勢だ。

 

もし、世界で唯一マイナス金利を採用している最終ランナーの日銀が、政策金利を変更したら、何が起こるだろうか?

 

機関投資家は、この世界最低金利の円を借入して、円以外の高金利で運用するといった円キャリートレードのポジションを相当持っている。

 

もし、日銀がマイナス金利解除に動くと、この円キャリートレードの巻き戻しが起こると想像できる。

 

円キャリートレードについては、下記過去記事を参照下さい。

nisa.work

 

円キャリートレードの巻き戻しとは、円を借り入れて円以外の通貨で運用しているこのポジションを解消する動きを言う。

 

この動きは、円以外の資産を売却して、円売りのポジジョンを解消する動きだから、短期的に強烈な円買いが起こり、かつ円以外の資産の売却による世界株の値下がり、世界債券の値下がり(金利上昇)が起こる。

 

これはポジション解消による短期的な動きである。

 

ちなみにリーマンショック前も同じような動きが起こっている。

それくらい、日銀のマイナス金利解除をいうのは、世界の市場に影響を与えるイベントということである。

 

だからどうしろという話ではないが、一つ言えることは、1月から新NISAが始まるからといって、1月に一括で投資しないということであろう。

 

このようなイベントもあるので、投資タイミングは分けて、時間分散で毎月購入する、あるいは、1-3月はお休みをして、4月から市場の状況を投資を始めるということが無難と言えよう。