みなさんが子供の頃から大好きチョコレート、今後価格が爆上がりしそうです。
チョコレートの原料はカカオ豆ですが、このカカオ豆の価格が1年間で3倍以上に高騰しています。
下記はカカオ豆の価格推移ですが、このグラフを見ればここ1年で急激な上昇をしているのがわかるでしょう。
バブル相場で短期的な高騰であろうと思ってしまいますが、そうでもなさそうです。
一般的に、物の価格は、需要と供給 で決まります。
今回は需要が爆発的に増えたという要因ではなく、供給不足が要因として大きいようです。
まず、カカオは西アフリカで世界の7割を生産しており、供給地域が偏っています。
しかも、異常気象でここ数年カカオ生産量が減少しているらしい。
生産量を増やすにも、新しく植えられたカカオの木が実を付けるまでには3~5年程度かかるそうだ。
カカオ豆生産は利幅も薄いため、農家の中には、リスク分散の観点からカカオ以外の作物栽培に移っている人も増えているようです。
この供給面だけ考えても相当深刻な感じがします。
一方で需要は減少するかと考えても、世界的に人口が増加し、経済成長で豊かになってくる人が増えてくると、当然ながら嗜好品と言われるチョコレートの需要も増えてくると思われます。
このような需給の状況に、投資マネーが流入し、今の急激な価格の上昇を生み出しているのでしょう。
今回はカカオショックを取り上げましたが、以下のような要因で、食料価格全般は今後も上がってくるでしょう。
- 地球温暖化による干ばつなど世界的な異常気象の増加
- 世界人口の増加
- ウクライナ紛争などによる主要な農業国での供給減少
- 世界的なインフレによる投資マネーの流入
- 円安(日本の要因)
このような食料価格上昇の対策として、直接的には食料価格が上がると上昇するETFや投信に投資することですが、そこまですることはないと思います。
通常のインフレ対策で十分です。
株式、金、日本の不動産 預金からこのインフレ資産に投資を増やしていきましょう。