金(Gold)の価格が連日史上最高値を更新し続けています。
下記のグラフを見て下さい。
直近の赤の点線で囲った部分ですが、金価格が急上昇しているのがわかると思います。
一方で、同じ期間、米株(S&P500指数)や原油価格はそれほど上昇していません。
これは何を意味するのでしょうか。
金投資への需要が強くなる時は、主に以下のような理由が考えられます。
- 基軸通貨であるドルが安くなる時
- 世界的に金利が低下する時
- 物価上昇が起こる時
- 有事(地政学リスク、銀行破綻など金融システムリスクの高まり)
1、2、3は通貨価値(基軸通貨ドル)の下落に伴う観点からの動きであり、4は何か混乱が起こった時に資産を守る動きです。
今の金価格上昇は、1、2、3を理由として、主に機関投資家やファンドが購入していることも多いのですが、これに加えて最近は米国の個人投資家が4の懸念から、金への投資を増やしているようです。
特に、近年地銀の破綻で取り付け騒ぎが起きていますので、この経験からリーマンショックのような金融システムリスクの高まりを感じて、金への投資を増やしているのかもしれません、
実際に、米国の金融機関からも個人に対し、株と金の投資比率を50%対50%に高めるように推奨しているところもあると聞きます。
これまでは個人の金の投資比率は20%までといったことが常識でしたが、金の投資比率をより上げなければいけないほど、有事のリスクが高まっているのではないでしょうか。
このブログでも株式と金のポートフォリオを推奨していますので、是非ポートフォリオへの金の組み込みを検討下さい。
まだ遅くはないと思います。