「有事の金」という言葉を聞いたことがるかもしれません。
戦争やパンデミックなどで経済社会が大混乱に陥ると、株や債券などの誰かが信用を付した紙の資産(ペーパーアセット)よりかは、物そのものに価値のある現物資産(リアルアセット)が選択される傾向にあります。
現物資産の中でも最も選択されるのが、「金」です。
昨日、イスラエルに対してハマスが攻撃を仕掛け、イスラエルが宣戦布告をし、第5次中東戦争危機に突入しようとする中、下記のチャートの通り、下げていた金価格が急上昇しています。
これは、この戦争に対する「有事の金」としての反応です。
遠くの日本からすると、なぜ金が買われるのか、実感がなくよくわからないのですが、イスラエルのように当事者になってみましょう。
イスラエルの通貨、株式、債券などはこのような戦争が始まると資産価値が急激になくなり急落する可能性があります。
あまりにも戦争被害が大きいと、そう簡単にイスラエル経済が元に戻らないから、この資産の下落は長引くかもしれません。
最悪、祖国(イスラエル)から脱出するとして、何の資産を持っていくのでしょうか。
イスラエルの通貨、株式、債券ではないはずです。
金が持ち運ぶのが容易であり、世界中どこに持って行っても通貨のように何にでも交換できます。
金は世界共通の通貨とも言えます。
紛争当事者になってみれば、金の需要が高まるので、「有事の金」という意味がわかるのではないでしょうか。
これからの世界経済は、米国中心の経済ではなくなります。
これまでの世界秩序が大きく乱れてくるでしょう。
今後、紛争も多くなるとしたら、やはり「有事の金」の出番も多くなるはずです。
今後資産形成をする上で、金をポーフォリオに入れることはリスク分散に繋がると言えます。
投資信託やETFを利用すれば金に投資できますし、NISAも利用できるので、是非検討してみて下さい。
以下はこれまでの金に係る記事になるので、参考にして下さい。