2024年3月末時点、NISA口座数の1位は楽天証券で520万口座、2位はSBI証券で477口座とこの2強が突出しています。
楽天証券によると、半数以上が30歳代以下で、女性が5割強のようです。
この層は資産形成層で新しく投資を始めた人が大半でしょう。
例えば500万人が平均月3万円を積み立てた場合、1年で運用額が1兆8千億円となります。
もし、全員がオルカンを購入したとすると、信託報酬は0.05775%(うち販売会社取り分0.0175%)なので、こんなに運用額があったとしても、証券会社の収益は年間3.15億円(1兆8千億円✖️0.0175%)にしかなりません。
500万人の口座を管理しているわけなので、顧客対応の費用やシステム費用など相当かかっており、この投信だけではビジネスにならないということです。
金融機関側はこの投信をきっかけに、個別株投資(外株含む)、FX、暗号資産、債券投資など手数料(収益)の高い商品を販売(お誘い)してくるでしょう。
じっと、投信で積立投資だけやっていれば良いのですが、ついつい違う商品に手を出したくなります。
その時は、リターンを大きく取ろうとするので、当然ながら大きく損する可能性も高くなるはずです。
そして、損をして投資は懲りたということで、投資をやめて元本保証の預金に資金を戻してしまうのです。
投資は辞めたらそれで終了です。
長く続けるということが重要なのです。
まずは難しいことを考えずに、オルカンで良いので、積立投資で資産を積み上げて下さい。
オルカンはこの1年で38%と十分な利回りが出ています。
金融機関の甘い誘いにつられることなく、積立投資で地道に資産を積み上げましょう。