三井住友フィナンシャルグループの株価が16年半ぶりの高値をつけました。
理由は、業績が好調なこと、株主還元策を強化していること、株価が割安と見做されていること、金利上昇の恩恵を受けること(インフレに強いこと)と思われます。
では、三井住友フィナンシャルグループ以外のメガバンクも見てみましょう。
日経平均株価の上昇率25.9%よりも、どのメガバンクも上昇しているのがわかると思います。
(出所:google)
このブログでも何度か銀行株には言及してきています。
この銀行株上昇の要因は、日本の金利状況の変化によるところが大きいのです。
以下は日本の年限別の国債の利回りを表しています。
1年前(水色線)に比べたら、現在(紫)の線が上昇しているのがわかるでしょう。
銀行は短期金利で資金を集めて(費用)、中長期の金利で貸出(収入)をします。
中長期の金利(収入)と短期金利(費用)の差が拡大すればするほど、収益(収入ー費用)が拡大するビジネスモデルです。
今、日本で起こっている金利上昇は、銀行に取っては儲かる環境に変わったということになります。
ここで注意しなければならないのは、すべての銀行が同様とは限りません。
国内での貸出の比率が多いところは収益が拡大しますが、海外での貸出や運用が多いところはこの恩恵は受けられないからです。
国内貸出の多い大手銀行や有力地方銀行は、この恩恵を受けれますので、金利環境が変わらない限りは、今後も投資をしていても安心かと思います。
どの国内銀行株に投資したら良いかわからない場合は、国内銀行株に投資をするETFがありますので、このファンドに任せたら良いかと思います。