金利上昇で銀行株復活か?

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長期に渡って低迷してきた銀行株が復活し始めた。

下記のグラフの通り、長期金利(10年国債)の動きと銀行株の動きは連動している。

 

 

ではなぜ、長期金利の動きと銀行株は連動するのだろうか。

 

銀行は普通預金など短期の金利で預金を集めて、短期(1年未満)から長期(住宅ローン35年など)まで様々な期間で貸出をしています。

 

銀行が集めている預金の金利コストは、例えば普通預金だと0.001%で、一方で、貸出金利は0.774%(2023年7月現在銀行平均)になるので、銀行の利鞘は以下の通りとなる。

 

0.774%(貸出)ー0.001%(調達)= 0.773%(利鞘)

 

銀行の収益の源泉はこの利鞘なので、これが拡大すれば、銀行は儲かると言えます。

 

長期金利が上がるということは、貸出の金利が長期になればなるほど上がるので、この利鞘が拡大してより儲かるということになります。

 

一方で、短期金利は日銀がコントロールしており、長期金利よりは上がりづらいといえます。

 

よって、金利が上がるということは、この長短金利の拡大によって、銀行収益が大幅に改善するということになります。

 

銀行が儲かるということは、逆にいえば借りている人(債務者)の負担が増すということだから、日本経済全体にとっては必ずしも良い状況とはいえないのですが。

 

ただ、投資家の立場からいえば、金利上昇の際は、銀行株に旨味があるということだから固い業種でもあるし、投資しない手もないでしょう。

 

ちなみに、銀行株に投資したいのであれば、ETFを利用するのが良いと思う。

以下の銘柄を参考にしてほしい。

分配金利回りは2.38%とそこそこあります。

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