8月29日に1グラム1万円の価格を付けた金だが、投資対象資産として有効なのだろうか。
まず価格推移を見てみよう。
金はドル建て商品なので、日本から投資をする場合は、国内金価格を参照しましょう。
1973年4月2日の価格は825円であったが、約50年経った今の価格は、1万円になっているので、約12倍になっている。
特に2000年頃から価格が急上昇している。
なぜ、2000年頃から急上昇しているのか?
各国の中央銀行は、金とドルを準備資産として保有して、通貨を発行している。
金もドルも世界的に信用力が高いからである。
ただ、2000年頃から、米国が長年ドルを大量に発行したせいで、ドルの価値が下落するから、ドルより金を準備資産として保有しようという動きになった。
特に、新興国である中国、ロシア、インド、中東諸国の中央銀行がこぞって金を購入した。
新興国のドル離れである。
これが、金の価格が2000年頃から急上昇している理由である。
では、個人として金資産を保有すべきなのか?
結論、資産運用のポートフォリオの30%までは、金にしても良いのではと思う。
今後特に、世界のドル離れで世界的なインフレが続くと予想されるからである。
インフレに最も強い資産は金であるし、金と米国株式のポートフォリオは有効と証明されているからである(ポートフォリオに米国株式を入れる想定)。
どうぜ、金を買うのなら、金価格と連動する投資信託にNISA枠で投資したら良いと思う。
税金も免除されるし、購入手続きが面倒ではないからだ。
どういうファンドが良いかは、下記に5ファンド挙げるので参考として欲しい。
ちなみにリターンはどれもほとんど変わりないので、経費率の低いものを選ぶと良いかと思います。
(出所:ウエルスアドバイザー)