新NISA経由で購入された日本株式で人気の個別銘柄は何でしょうか。
ネット証券大手5社のNISA経由の買い付け金額(1月〜3月15日)を集計したところ、以下の通り、配当や株主優待が充実した銘柄が上位を占めました。
(出所:2024.4.1付日経電子版)
特に機を狙った銘柄というよりは、どれも安定的に配当が出せる余裕のある大型銘柄が並んだ印象です。
それでも騰落率を見ると、15社中9社が年初来で10%以上上昇しており、配当だけでなく、十分な含み益になっているのがわかります。
以下のグラフの通り、日経平均は直近4万円を超えてきており、この上昇に伴い、配当利回りは、年1.6%程度まで下がってきています。
配当という観点からは特に大型株で旨味のある銘柄が減ってきたと言えるでしょう。
(出所:2024.4.1付日経電子版)
今後の日本株はどこに旨味が残っているのでしょうか。
振り返って見ると、ちょうど1年前の2023年3月31日、東京証券取引所は“PBR1倍割れ”の銘柄に対して「企業価値の向上」や「資本効率の向上」に向けた改善策の開示を強く求めていくことを発表しました。
これがきっかけとなり、日本株式は大きく上昇してきたのです。
では、PBR1倍割れは1年で解消したのでしょうか。
日本株の過半数を超える51%がPBR1倍割れでしたが、その比率は40%を割ったに過ぎず、まだ相当数解消できていない状況です。
今後は、このPBR1倍銘柄解消の波が、特に中小型株中心に起こってくるのではないかと思います。
是非、この観点から個別銘柄を物色してみてはいかがでしょうか。
個別で見つけるのが難しい場合は、投資信託で購入したら良いと思います。
以下のようなファンドがこの投資方針に沿ったファンドだと思いますので、参考にして見て下さい。