(出所:ウエルスアドバイザー)
国内公募追加型株式投信を対象として、ウエルスアドバイザー推計値に基づいて先週(2023年9月25日-29日)の純資金流入額上位10ファンドを確認したところ、
新規設定の「日本企業PBR向上ファンド」(愛称:ブレイクスルー)ほか、
以下4ファンドがランクインした。
「楽天 日本株4.3倍ブル」
「SBI日本株4.3ブル」
「イーストスプリング・インド消費関連ファンド」
「しんきん インデックスファンド225」
先々週から日本の株式市場が下落していることもあって、この下落したタイミングで購入したいのか、日本株投信が比較的多くランクした。
他、世界株式、インド株式への流入はこれまでの傾向の通り。
今回は、新規設定して25日に運用を開始した「日本企業PBR向上ファンド」(大和アセット)について、内容を確認していくことにしよう。
【日本企業PBR向上ファンド】
国内上場企業の中から、相対的にPBR(株価純資産倍率)が低く、企業価値の向上が見込まれる企業に投資するバリュー株投資ファンド。
- 運用プロセス:PBR水準および時価総額を勘案し投資候補銘柄を選定、投資候補銘柄の中から、収益面および資本面の改善等により企業価値の向上が期待できる企業の株式に投資
- 分配方針:毎年3月および9月に決算を行い、経費控除後の配当等収益と売買益を基準価額の水準等を勘案して分配
- 購入手数料:3.3%上限(販売会社により異なる)
- 信託財産留保額(解約時にかかる手数料):なし
- 信託報酬率:1.573%(税込)
- 販売会社:東海東京証券、ほくほくTT証券、丸八証券
ファンド詳細についてはこちら
PBRについて勉強したい方はこちら
同様のコンセプトの日本株バリューファンドは、既に実績のあるファンドもいくつかあるので、特に特徴があるとも思われないこのファンドを新規設定当初から購入する必要もないかなというのが正直な感想です。
例えば、以下のバリュー株ファンドは、既に運用実績が10年ほどあり、純資産額は200億円を超えて比較的人気だし、信託報酬も1.265%(税込)と先ほどの新規設定ファンドより低いものです。
ネット証券でも購入ができます。
日本株のバリュー株式ファンドであれば、こんなファンドで十分な気がします。
参考にして下さい。
DIAM 割安日本株ファンド-ポートフォリオ・目論見書・運用レポート|投資信託[ウエルスアドバイザー]
以上、ランキング入りしたファンドの紹介でした。