(出所:ウエルスアドバイザー)
国内公募追加型株式投信を対象として、ウエルスアドバイザー推計値に基づいて先週(2023年10月23日〜27日)の純資金流入額上位10ファンドを確認したところ、
三井住友DSアセットマネジメントが23日に設定した
「ドナルド・スミス米国ディープバリュー株式ファンドBコース(為替ヘッジなし)」(以下、米ディープB)が422億円の流入でトップとなったほか、以下の3ファンドが返り咲いた。
- 楽天 日本株4.3倍ブル
- SBI 日本株4.3ブル
- SBI ・V・S&P500インデックス・ファンド
全体的には、米国株、世界株、日本株への投資がこれまで同様にランキング入りしたが、常連のインド株は今回ランキングから外れた。
本日は、流入トップの「米ディープB」の内容について見てみよう。
- 2023年10月23日設定
- 純資産額426億円
- アクティブファンド
- ボトムアップアプローチ(25〜35銘柄)
- バリュー株式運用を専門とする米独立系運用会社のドナルド・スミス・アンド・カンパニーが実質的に運用
- 主として米国の取引所に上場している株式のうち、企業の本源的価値に比べて
極めて割安で投資魅力度が高いと判断される企業の株式に投資 - 米ドル建て
- 販売会社:野村證券
- 販売手数料上限3.3%(税込)
- 信託報酬1.825%(税込)
このファンドの大きな特徴は、「ディープバリューアプローチ」と言って、一般的なバリュー投資銘柄より、さらに割安な銘柄を狙う戦略。
米国ファンドのバリュー株戦略数668のうち、このような戦略を採っているのは、6戦略のみ。
このうちドナルド・スミス・アンド・カンパニーが4戦略を占める。
極めて珍しい他にはない戦略のファンドであるということ。
以下は販売会社の野村證券のお客様説明資料抜粋。
過去の実績(米ドル建て、信託報酬控除後)から、当戦略は、通常のバリュー株、米国株、グロース株のインデックスを上回るパフォーマンスを示している。
過去の実績からも当戦略の有効性は確認できるが、短期決戦というよりは、長期投資でじっくり持つというファンドであろう。
これから米国はリセッションに入り、当面米国株式全体のパフォーマンスは良くないと予想する方にとっては、このようなファンド戦略が合っていると思う。
他になかなかない戦略のファンドで、個人的には興味が湧くので、今後のパフォーマンスを追っかけてみたい。