円安が止まらない。
ドル円相場は、昨年10月に付けた1ドル=151.942円近くまで接近した。
政府の為替介入はまだ実施していないようなので、さらに円安が加速する可能性がある。
なぜ、再び急速な円安が進んでいるかというと、日銀の金融政策決定会合で政策金利(短期金利)のマイナス金利が維持されたからである。
長期金利(10年金利)は1%超えを容認したが、短期金利である政策金利は現状(マイナス金利)を維持したことで、短期の資金が嫌気をさして、大量の円売りが起こっている。
このような円安は何がいけないのか。
下のチャートを見て欲しい。
これは、円インデックスといって、ドルだけでなく、ユーロなど他の主要通貨も含めて相対的な日本円の価値を表している。
上に行けば円の価値が高く、下に行けば円の価値が下がったとみる。
ピーク 2012年1月 131.14 → 現在 65.98 と 円の価値がピークの約半分になっている。
日本にいると気づかないが、海外から見ると、日本の物やサービスがバーゲンセールとなっているということだ。
日本の土地、不動産、株式(企業)、食糧、資源、自動車、労働者、おもてなし(サービス)などこれら全て半額の大バーゲンセールである。
海外の人が日本に投資をしたり、日本に旅行して日本の物を買い漁ったりする理由がわかるであろう。
これは裏を返せば、日本の資産を持っている人は貧乏になっているといえよう。
過度の円安(円の価値下落)は修正されるとは思うが、日本経済が強くて、円が強くなる時代は終わったということは、大きな流れは円安(円の価値下落)の方向性だと思う。
やはり中長期には、円の資産だけ持たずに、海外資産を保有してリスクヘッジをしていく必要があろう。
そのためにもNISAを利用した国際分散投資をお勧めする。
以下、過去記事です。参考にして下さい。