下記のドル円の為替のチャートを見てほしい。
ちょうど1年前の10月20日、1ドル=150円という節目を突破し、一旦は円高に戻ったが、直近ではまた1ドル=150円の節目に近づいてきた。
日本はこれ以上の円安を望まないから、150円を超えたら、財務省は為替介入を行うのではないかと言われている。
為替介入しても円高に戻るのは一時的なものだから、この円安の流れを止めるには日銀がマイナス金利解除をするとか、金利のコントロールが必要であろう。
もし、日本がマイナス金利解除に動いた時には、世界のマネーの動きが一気に変わり、世界の相場に変調をもたらすのではないかと思われる。
日本は対外純資産世界一の国で、世界中に多くの低金利のマネーを供給しており、この日本の金利が上がることは、世界への低金利のマネー供給が細くなるから影響が大きい。
以下の過去記事も参照下さい。
特にアメリカに対する影響は大きいであろう。
米国債を世界で最も保有し、米国への最大のマネー供給元は日本だからである。
以前は、中国が米国への最大のマネー供給元であったが、米中関係悪化により、今はそうではなくなったから、米国の頼みは日本ということだ。
今すぐ日銀が政策金利の変更を行うことではないと思うが、注意深く身守らなければならない状況であろう。
これまでの世界的な株式の上昇相場で多くの利益を出している方は、この辺で一旦利益確定もありかと思う。
これから投資を始める方は、今のタイミングで一気に投資をしないで、投資のタイミングを分けながら、時間分散(積立含む)で投資をすると良いでしょう。