新NISAで不動産投資(5)

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前回はインデックスファンドを確認してみました。

今回はアクティブファンドを見ていきましょう。

 

国内REITのアクティブファンドは約60種類(分配金の別コース含む)がありますが、その中から以下に投資候補の5銘柄を抽出しました。

 

5銘柄の抽出条件は以下の通り

  • 5年以上の運用実績がある。
  • 5年リターンが東証REIT指数インデックスファンドを上回っている。
  • 5年シャープレシオが東証REIT指数インデックスファンドを上回っている。
  • 毎月分配ではない。
  • デリバティブを利用していない。

(出所:ウエルスアドバイザー)

 

この5銘柄で、5年、3年、1年シャープレシオを見てみると、明らかに「フィデリティ・Jリート・アクティブ(資産成長)」が抜きん出ています。

その次は「J-REITオープン(資産成長型)」ですね。

 

では、この2銘柄について、目論見書、月報を見ていきましょう。

 

【フィデリティ・Jリート・アクティブ(資産成長)】

(投資方針、特色)

一般的なアクティブファンドです。特色はありません。

 

(運用年数)

2016年9月27日設定で、今年の9月で7年になります。

 

(運用実績)

どの期間においても、参考指標(東証REIT指数配当込み)を上回る実績を安定して出しています。

アクティブファンドとしてはかなり優秀なファンドだと思います。

 

(ポートフォリオの状況)

全部で29銘柄に投資をしています。

東証REIT指数の場合、60銘柄で構成されているので、指数に比べ約半分に銘柄を絞り込んで運用しているといった状況です。

 

 

(手数料)

購入手数料は、SBI証券や楽天証券などネット証券であれば、かかりません。

解約の時は、0.3%の手数料(信託財産留保額)がかかります。これはネット証券でも同様です。

信託報酬は1.045%(税込)ですが、その他のコストも含めると、1.21%ほどになります。

 

(販売会社)

主要なネット証券で購入可能です。ネット証券であれば購入手数料は無料です。

銀行の窓口だと、販売手数料がかかると思いますので、各銀行で確認して下さい。

 

【J-REITオープン(資産成長型)】

(投資方針、特色)

一般的なアクティブファンドです。特色はありません。

 

(運用年数)

2014年1月27日設定で、9年6ヶ月になります。

 

(運用実績)

こちらのファンドもどの期間においても、参考指標(東証REIT指数配当込み)を上回る実績を安定して出しています(1ヶ月は除く)。

アクティブファンドとしてはかなり優秀なファンドだと思います。

 

(ポートフォリオの状況)

全部で59銘柄と東証REIT指数(60銘柄)とほぼ同数に投資しており、銘柄の絞り込みは行わず、投資ウエイトで調整する運用スタイルのようです。

 

(手数料)

購入手数料は以下の通り。

  • イオン銀行2.75%(税込)
  • 三井住友銀行1,000万円未満2.75%(税込)
  • マネックス証券 ノーロード(ゼロ)

解約の時は、0.3%の手数料(信託財産留保額)がかかります。

これはマネックス証券でも同様です。

信託報酬は1.1%(税込)ですが、その他のコストも含めると、1.16%ほどになります。

(販売会社)

3社のみと少ないです。

 

【まとめ】

2銘柄について調べてみました。

より銘柄を絞り込んでアクティブに運用しているファンドは、フィデリティ・Jリート・アクティブ(資産成長)でしたね。

約7年にもの間、銘柄選択というリスクをとりながら、東証REIT指数を上回るリターンを出し続けているのは、ファンドマネージャーの目利き力が強いと言えるでしょう。

 

J-REITオープン(資産成長型)も長年に渡り、東証REIT指数を上回るリターンを出し続けており、安定感は抜群だ思います。

 

あとは、お好みでどちらのファンドにするか選んでみてはと思います。

ちなみに、両ファンドとも、新NISAの成長枠の購入銘柄に入っています。

 

今回で「新NISAで不動産投資」の話は、一旦終了です。