今、相場を賑わせているのは、なんと言ってもビットコインであろう。
今週に入り、ビットコインの価格が10%を超える急上昇で、円建てでは800万円を超え最高値、ドルベースでも2021年に付けた最高値を越えようかとの勢いです。
なぜ、上がっているのでしょうか?
一つは2024年3月に訪れる半減期のイベントです。
ビットコインは供給量がプログラムで決まっており、4年に一度のペースで新規発行量が半減します。
この4年ぶりの半減期が2024年3月なのです。
需給の関係でいえば、新規発行量(供給)が減少するので、需要が変わらなくても価格は上昇します。
もう一つの理由は、ビットコインの現物ETFが2024年1月10日に承認されたことです。
この承認で、ビットコインが有価証券のようになり、これまで投資できなかった機関投資家がビットコイン現物ETFを大量に購入し始めました。
米国で今年1月11日に取引を開始した9本のETFには合計で56億ドル(約8,430億円)の資金が純流入し、需要の強さが確認されています。
この動き、短期的には行き過ぎ感はあるかもしれませんが、暗号資産市場全体への本格的な資金流入(大衆化)としては、これが始まりかもしれません。
中長期的視点でいえば、ビットコインに限らず、暗号資産は持っておいた方が良い資産と言えるでしょう。
残念ながら日本のNISAを利用して米国のビットコインETFは購入できません。
ただ、良い方法があります。
米国のマイクロストラテジーというIT会社です。
この会社は世界で最もビットコインを保有している企業と言われてます。
同社は26日、さらにビットコインを約3000枚購入したと明らかにしており、同社の保有総額は約100億ドル(1兆5千億円)に達しています。
同社株の値動きを見てみましょう。
ビットコインと並べるとよく分かりますが、ほぼビットコイン価格に連動してします。
ある意味、ビットコインETFを購入するようなものです。
このマイクロストラテジー社は、米国上場の個別株ですので、NISAで購入は可能です。
ビットコインを現物で購入すると、日本の税制では、ビットコインの利益は雑所得となり最大55%の税金が課されます。
同社株ならNISA利用で無税です。
どちらがお得でしょうか?明白ですね。
今回の話はあくまで参考程度で考えて下さい。
暗号資産はリスクが高い(値動きが荒い)資産なので、投資する場合は積み立てのように時間を分散する、ポートフォリオの中でシェアを抑えるなど、リスク分散を図って下さい。
投資は自己責任でお願いします。