株式型のインデックス投信でも全世界の株式市場を投資対象にしたものもあります。そのベンチマークとなる全世界の株式市場指数を見てみましょう。
対象指数
投資対象市場
両指数とも先進国と新興国で47カ国であり、ほぼ全世界の株式市場をカバーしており、違いはほとんどありません。
市場カバー率
市場カバー率というのは、この指数に投資することによって、時価総額(株価✖️株数)ベースで投資対象市場全体の何%のシェアに投資できているかを表している。
全世界の株式市場の時価総額は2022年11月末時点で59兆ドル(約8,000兆円)あるので、その何%のシェアまで投資できているかということです。
FTSE Global All Cap Index の方がカバー率が高いので、全世界の株式市場の動きに連動しやすくなっています。
各国シェア
時価総額ベースでどの国の市場へ投資している割合が大きいかを表しています。(上位5カ国)
両指数とも米国が約60%と米国株式市場の影響を受けやすいです。
その他の各国シェアはほぼ変わらずで、違いはありません。
企業数
指数に組み入れている企業数で、一般的に多い方がリスクが分散されて言われてます。
ただ、下記のグラフの通り世界主要株の場合、60銘柄に分散投資すれば、リスクが70%抑えられ、それ以上銘柄を増やしてもほとんどリスク抑制効果がありません。
リスク分散の効果という意味では、ほぼ同じです。
サイズ
指数に組み入れている企業のサイズです。FTSE Global All Cap Index は小型株も多く組み入れられており、成長リターンは高くなる可能性があると言えるでしょう。
指数の年利回り
見ての通り5年まではほとんどリターン(年平均利回り)が変わりません。
10年だと少しFTSEの方が0.3%上回ります。
0.3%は1年だと僅かの差ですが、10年だと3%の差になるので、大きいですね。
指数名称 | 1年 | 3年 | 5年 | 10年 |
MSCI ACWI Index | -18.4% | 4.0% | 5.2% | 8.0% |
FTSE Global All Cap Index | -18.0% | 4.2% | 5.3% | 8.3% |
結論
つみたて投資枠で長期(10年以上)で運用するのなら、FTSEの方が良いでしょう。
10年の実績でもあるように、約7,000社の小型株への投資の分リターンが良くなる可能性があるからです。