インフレ率100%超えのアルゼンチンの事例から学べること

南米のアルゼンチンという国は知っていますか。

サッカーの強豪というイメージでしょうか。

この国は、度重なる経済混乱により、自国通貨の信用が安定化でず、高インフレが常態化している国です。

 

直近も3大干ばつや世界的な信用不安によるペソの大幅な下落を受け、2月のインフレ率は+102.5%と約30年ぶりに100%を突破している。

中銀は昨年10月に利上げ局面を休止したが、インフレ昂進を理由に3月16日の定例会合で6ヶ月ぶりに利上げ再開を決定した。

なんと政策金利は78%である。

 

インフレ率と法定通貨ペソの関係は下記の図をみてもらえばよくわかると思う。

信用不安によるペソの価値下落→ インフレ率上昇 

 

このような国に自分がいると仮定しましょう。

このとんでもないインフレからどのように資産を守りますか。

 

資産を現金、預金におきっぱなしにするのは、完全にアウトですね。

次に不動産はどうか。

2021年の同国の不動産価格は世界で最も上昇しました。

これはインフレ対策として不動産に資産を移したことが要因と考えらます。

インフレ対策として実物不動産を保有するのは有効だと考えられます。

 

次に株式はどうか。

アルゼンチンの主要な株式指数(メルバル指数)の近年の推移である。

直近1年で株価が倍程度に上昇している。

インフレ時のヘッジ資産として株式は有効であるとわかる。

 

このように、インフレ率100%を超えるようなアルゼンチンみたいな国になると、インフレに強い資産(株式、不動産)に資産を移さないと、資産は簡単に目減りしてしまうことが実感できるのではないか。

今回は言及していないが、以前、紹介した金もインフレヘッジとして有効である。

nisa.work

 

日本は、アルゼンチンのような国にはならないと思うが、中国の台湾侵攻に巻き込まれて経済が混乱するなど、日本にもインフレのリスクがないわけではない。

 

資産を守るために、インフレ対策として、株式、不動産、金を意識しながら、ポートフォリオを構築していくことも重要だということです。