米国では「アセット・アロケーション(資産配分)が長期的なリターンの9割を決める」という実証済の有名な投資理論があります。
資産配分というのは、株式、債券など、投資する資産の割合を決めることです。
資産運用の長期的な成果は、銘柄を何にするか、買ったり、売ったりするタイミングをどうするかということより、この資産配分によって、9割決まってしまうそうです。
では、どうやってその資産配分を決めたら良いのか、理想的な資産配分があるのかとの疑問が湧いてきます。
ここで投資初心者でも簡単にできる資産配分方法を紹介しましょう。
運用対象資産の中で最も重要なものは「株式」になります。
代表的な資産の中で最もリスクが大きく、リスクが大きいということはリターンも大きくなる可能性がある資産だからです。
この株式の割合を何%にするかが重要になります。
では、この株式の割合を簡単に決める計算方法を紹介します。
「株式の割合=100-年齢」
簡単でしょ。
自分の年齢が例えば、30歳であるなら、100-30=70 と計算ができ、
株式の割合(時価ベース)を全体の70%とします。
40歳なら、100-40=60 と計算ができ、株式の割合を全体の60%とします。
では、株式以外の残りをどの資産に配分すれば良いのか。
ポートフォリオの基本となる資産は、株式と債券です。
簡単に考えるのなら、残りを全て債券とすれば良いと思います。
30歳なら、株式70%、債券30%になります。
株式と債券は、大きく分けてそれぞれ国内資産と海外資産に分かれます。
もし、海外資産も取り入れるのであれば、その比率をどうするかも考えましょう。
単純に言います。
国内資産と海外資産を半分半分にします。
こうすることで、海外資産運用に伴う為替リスク(大きいリスク)を軽減しながら、海外資産の大きいリターンを享受できます。
ここまでの資産配分方法をまとめると、以下の表の通りとなります。
いかがでしたか?
ここで注意することは、年齢が経つに連れ、株式の配分が変わることと、一旦決めた資産配分も、時価の変動に伴い、割合が変化していくということです。
よって、定期的に資産の配分の割合を見直さなければなりません。
この見直し作業をリバランスと言います。
なかなか自分でリバランスをしていくのも大変かと思うので、その時は、ある投資信託を利用します。
これはまたの機会に紹介しますね。