初心者でも安心、GPIFが教える投資の基本

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世界の富裕層や100兆円規模の資金を動かす機関投資家が実践している資産運用の基本は、「長期・積立・分散(資産分散)」です。

 

特に「長期・積立」はドルコスト平均法として理解される一方で、「分散(資産分散)」については、どのような資産にどれだけ配分するべきか、初心者にとってはなかなかわかりづらいものです。

 

今回は、世界最大の運用資産(219兆円)を有する機関投資家であるGPIF(日本の年金基金を運用する法人)が採用している資産分散の方法を探ります。

 

GPIFの運用実績は、下記の通り毎年の市場の波があるものの、年利回り4%弱という安定した成績を示しており、これが私たちの年金資産を着実に増やしています。

(出所:GPIFのHPより 年金積立金管理運用独立行政法人

 

では、この成功の裏にはどのような資産分散の方法が隠れているのでしょうか。

 

GPIFの基本ポートフォリオは、国内株式、外国株式、国内債券、外国債券といった4つの資産クラスに、25%ずつ均等に配分するのを基本としています。

しかし、これはあくまで基本であり、市況の変動により配分割合は上下する仕組みです。

意外とシンプルではないでしょうか。

 

2013年から採用されたオルタナティブ投資※も、全体の約1.38%(約2.8兆円)配分されていますが、まだ全体に占める比率も小さいので、資産分散という観点では今のところ、あまり気にする必要はないと思います。

※インフラストラクチャー、プライベート・エクイティ、不動産

 

(出所:GPIFのHPより 年金積立金管理運用独立行政法人

 

GPIFの資産分散方法は、必ずしもリスク・リターンの観点からベストとは言えません。

しかし、世界最大の機関投資家が採用している手法であることから、特に初心者にとっては参考になるポイントが多いでしょう。

運用利回りの目標を4%程度に設定するなら、GPIFの資産配分を真似することが一つの良い手段となります。

 

実際に各資産のインデックスファンドで、ポートフォリオを組むのは手間がかかりますが、簡単な方法も存在します。

例えば、「eMAXIS バランス(4資産均等型)」のような4資産均等バランスファンドを利用することで、手軽に4資産分散を実現できます。

是非、参考にしてみて下さい。

eMAXIS バランス(4資産均等型) | eMAXIS(イーマクシス)