AI市場の成長の鍵を握るのは日本?

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皆さんも何かと目にするようになった「ChatGPT」だが、今、米国発の空前の生成AIブームが世界中で起きている。

 

このAIの鍵を握るのは、GPU(画像処理半導体)になる。

これがないとAIが動い。

 

これ実は、米エヌビディアという半導体企業が独占的なシェア(80.6%)を握っている(下記参照)。

(出所:11月27日付日経新聞電子版)

 

株価もこの1年で201%上昇と急騰している。

ちなみにS&P500は15%上昇なので、比較すると、エヌビディアがどれだけ注目されているかがわかる。

 

最初の日経の記事によると、このGPUがあまりに供給が逼迫しているので、GAFA(グーグル、アップル  、フェイスブック  、アマゾン)が自社開発に乗り出したのことだ。

今後、このGPU競争で、半導体市場に巨額の投資が行われる。

 

ただ、エヌビディアやGAFAは、半導体を設計するが、製造は台湾のTSMCなど半導体製造メーカーに委託している。

 

この半導体の巨額の投資の恩恵を受けるのが、半導体の製造メーカーやその製造装置を作っている企業。

 

実は米国は中国への半導体技術の流出を恐れて、中国に規制をかけており、中国で半導体を作ることはない。

米国企業は今、この半導体を製造できる日本企業に製造を委託しようと動きはじめている。

 

今、日本は熊本のTSMCや千歳のラピダスなど半導体工場建設ラッシュに沸いているが、これからさらにこのGPU関連の投資も始まるであろう。

また、半導体製造装置は、日本の独壇場であるから、この恩恵を受ける企業も多いだろう。

 

このような世界の潮流を見ていくと、日本の半導体関連企業の未来にも明るい兆し出てきているのではないか。